内容説明
東京都阪納市安須。人口約900人のごく平凡な山間の街で、大規模な洗脳のような異変が発生した。政府は警視庁SIT(捜査一課特殊班)を送りこみ、そこに女性陸上自衛官・織見奈々も同行する。だが、精鋭揃いの警察官たちは何ものかの襲撃により、次々と姿を消していく。そこには想像を絶する怪物「テュポーン」が潜んでいた──!
バイオホラー、ミリタリー、アクション、モンスター──あらゆる要素を備えた、圧倒的スケールのエンタテインメント巨編!
日本VS怪物(テュポーン)の戦いが、今はじまる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
34
人間VS怪物テュポーン。これだけで期待は高く、2段構えの640ページに挑む。面白いはずなのに結構時間がかかったなぁ。なんだか会話じゃない部分の「!」が多くない?と変なところに気になり始めたらスピード落ちた(笑)奈々の美貌と浩志の男前設定があまり生かされていなかったようなというのがちょっと残念。だけどわっちゃわちゃの死闘?はすごい。やってもやっても半不死身。気持ち悪いーあんなの心折れるわ。うーん、征斗が言うことも分からなくはないけど、そんな楽園はいやだー!私は辞退させてもらおう。2018/06/06
bluemint
21
梅原克文復活!こんな嬉しいことはない!読んでいてアドレナリン大放出。もう梅原はダメかと思っていたが、嬉しい。二段組600ページ越え。自衛隊大活躍、末端の兵士の活躍まで丁寧に描いてくれた。2年も積読状態にしておいた私がバカだった。シンゴジラや自衛隊好きはもちろんのこと、SF好きも読め!最近話題になっている中国製のSFなんて読んでる場合じゃないよ。2020/08/23
rosetta
18
★★★★★この作者の本を読むのは「カムナビ」以来かな?今調べたらあれって20年近く前の本じゃないか(笑)相変わらずの構成力と知識、そして洗練されすぎてない文体wこの本でも幼稚だなぁと言う比喩がしょっちゅう出てきてむしろ懐かしかった(笑)自衛隊の兵器研究所で相手を失神させる新兵器を開発していた技術者が、人間の細胞内に潜む新生物を活性化させてしまう技術を偶然発見する。それは大地であるガイアの分身テュポーンを目覚めさせてしまった!息つまるB級感満載のエンターテインメント!楽しめない人がいるとは思えない!(笑)2018/05/25
キキハル
14
お久しぶりの梅原さんでしたが、面白かったです。相変わらず表現は緻密で多面的。文脈に沿って、まるで大画面で見るように進捗状況をイメージするのが楽しい。自衛隊や警察の銃器や戦闘武器についての記述も多く楽しめました。私も奈々のように征斗の唱える楽園に引きずられそうになってしまったけれど、主体性のない楽園なんてゴメンだわ!でも彼らを中心にした続編があると嬉しいなぁ。 作者さんにはもっと書いて欲しいけれど、それまで二重螺旋やソリトンを読み直してみましょうか。2018/05/20
kochi
13
東京近郊とはいえ、山の多い阪納市(架空の都市)に早朝から警視庁の特殊部隊が集結し、謎の作戦が開始される。そこには新開発の秘密兵器による想像を超えた驚愕の現象が隠されていた… 自衛隊の武器や作戦行動に徹底的にこだわった描写が満載。「エイリアン」などのSFでは女性戦士は当たり前だが、女性パイロット(しかも攻撃ヘリの隊長)や、砲兵や戦車隊にも進出する女性自衛官の活躍は、『シンゴジ』でも出てこなかったので、ためにするという印象もあるが新鮮。デビュー作『二重螺旋の悪魔』に近いテイストで久しぶりの梅原節を堪能。2021/09/11
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