- ホーム
- > 和書
- > 工学
- > 化学工業
- > プラスチック・ゴム・セラミックス
出版社内容情報
執筆者一覧
（所属は１９８８年１２月時点。カッコ内は２０００年７月現在）
稲垣 寛 神戸女子大学 機能紙研究会
尾鍋史彦 東京大学 農学部 林産学科
（現・同大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 製紙科学研究室）
西尾信之 明成化学工業（株） 研究１部
平岡 誠 平岡技術士事務所
浅野忠彦 （株）片山化学工業研究所 技術室
谷村 進 （株）片山化学工業研究所 技術室
加藤 功 伯東化学（株） 中央研究所
本間 彰 北越製紙（株） 研究所
岩室義之 三晶（株） 製紙資材部
浅野公一 協和産業（株） 第２営業本部
中村義男 中村技術士事務所
高岸寿男 住友化学工業（株） 大阪研究所（現・機能材事業部）
岩崎泰久 山本化成（株） 研究部
鈴木雅康 （株）巴川製紙所 技術研究所
今村州男 昭和電工（株） 化学品研究所
谷口正充 （株）シントーケミトロン 第１部
野上 隆 大阪大学 工学部 応用化学科
（電気通信大学 電気通信学部 量子・物質工学科）
増田房義 三洋化成工業（株） 研究本部
増田俊明 松本油脂制約（株） 第３研究部
長岡宗男 三井東圧化学（株） 高分子研究所
望月敬次 新富士製紙（株） 営業部（現・芝工場 第２抄造課）
柴野富四 創研化工（株） 技術（リンテック（株） 研究所 剥離材研究室）
坂本良憲 日新ハイボルテージ（株） 技師長
小林良生 四国工業技術試験所 システム技術部（現・Dr.小林技術士事務所）
構成および内容
第１章 紙用機能材料と薬品の進歩 稲垣 寛
1 はじめに
2 紙用材料と薬品の分類
3 機能材料と薬品の性能と用途
3.1 紙用繊維材料について
3.2 繊維間の強度
3.3 抄紙工程中の添加薬品
4 紙加工用機能材料と薬品の開発にあたって
第２章 抄紙用薬品
1 パルプ化から抄紙工程までの添加薬品 尾鍋史彦
1.1 はじめに
1.2 パルプ化・漂白工程用薬品
1.2.1 パルプ化工程用薬品
1.2.2 漂白工程用薬品
1.3 古紙処理用薬品
1.4 抄紙工程用薬品
1.4.1 歩留り向上剤（リテンションエイド；RA）
1.4.2 濾水性向上剤（ドレネージエイド；DA）
1.4.3 紙力増強剤
1.4.4 サイズ剤
1.4.5 填料
1.4.6 その他の薬品
1.5 おわりに
2 パルプ段階での添加薬品
2.1 脱墨剤 西尾信之
2.1.1 はじめに
2.1.2 DIP設備の方式
2.1.3 脱墨薬品
2.1.4 離脱墨古紙について
2.2 古紙中の異物除去 平岡 誠
2.2.1 古紙中の異物
2.2.2 異物の分類
2.2.3 異物の分離、除去
2.2.4 実施例
2.3 スライムコントロール剤、ピッチコントロール剤 浅野忠彦、谷村 進
2.3.1 はじめに
2.3.2 スライムコントロール剤
2.3.3 ピッチコントロール剤
2.3.4 おわりに
3 抄紙段階での添加薬品
3.1 フィラー定着剤 加藤 功
3.1.1 はじめに
3.1.2 フィラー定着剤の作用機構
3.1.3 凝集機構
3.1.4 高分子ポリマーによるフィラー定着効果
3.1.5 フィラー定着剤の使い方
3.1.6 オンライン連続リテンションモニタリングシステム
3.1.7 最近のフィラー定着剤技術の進歩
3.2 中性紙用薬品 本間 彰
3.2.1 中性抄紙
3.2.2 サイズ剤
3.2.3 歩留向上剤
3.2.4 紙力増強剤
3.2.5 填料
3.2.6 デポジットコントロール剤
3.3 天延高分子系添加剤 岩室義之
3.3.1 はじめに
3.3.2 デンプン
3.3.3 植物ガム
3.3.4 アルギン酸ソーダ
3.3.5 カゼイン
3.3.6 CMC
3.3.7 ロジンサイズ
3.4 合成高分子系添加剤 浅野公一
3.4.1 はじめに
3.4.2 ハイドロコールシステムとは
3.4.3 ハイドロコールシステムの機能
3.4.4 マイクロパーティクルフロキュレーション構造
3.4.5 ハイドロコール顔料O（変性ベントナイト）の役割
3.4.6 ハイドロコールシステムの特長
3.4.7 ハイドロコールシステムの効率
3.4.8 ハイドロコールシステムの実験室評価
3.4.9 実施例
第３章 紙の２次加工薬品
1 加工紙の現状と加工薬品 中村義男
1.1 はじめに
1.2 液体紙容器
1.2.1 牛乳紙容器（ミルクカートン）
1.2.2 果実飲料およびアルコール飲料の紙容器
1.3 耐熱性食品容器
1.4 情報記録紙
1.4.1 静電記録紙
1.4.2 感圧記録紙
1.4.3 感熱記録紙
1.4.4 インキジェット記録紙（IJ記録紙）
1.5 難燃紙
1.6 剥離紙、離型紙
2 加工用薬品
2.1 撥水、撥油、防水加工剤 高岸寿男
2.1.1 はじめに
2.1.2 撥水、撥油剤
2.1.3 防水剤
2.2 難燃加工剤 西尾信之
2.2.1 はじめに
2.2.2 難燃紙
2.2.3 難燃剤の種類
2.2.4 紙の難燃化方法
3 感熱記録紙用薬品
3.1 発色性色素 岩崎泰久
3.1.1 はじめに
3.1.2 ロイコ系感熱記録紙
3.1.3 発色性色素（ロイコ色素）
3.1.4 おわりに
3.2 磁気カードと磁性材料 鈴木雅康
3.2.1 はじめに
3.2.2 磁気カードの構造
3.2.3 磁気カード用磁性材料
3.2.4 磁気カードの将来
3.3 感熱紙用バインダー 今村州男
3.3.1 はじめに
3.3.2 バインダーの種類と変化
3.3.3 バインダーの具備すべき機能
3.3.4 アクリル系の特長
4 導電材料
4.1 無機導電材料 谷口正充
4.1.1 はじめに
4.1.2 EMIシールド塗料
4.1.3 静電気対策用塗料
4.2 有機導電材料 野上 隆
4.2.1 はじめに
4.2.2 低分子導電体
4.2.3 高分子導電体
5 その他の資料・薬品
5.1 高吸水性高分子材料 増田房義
5.1.1 はじめに
5.1.2 高吸水性ポリマーの概念
5.1.3 高吸水性高分子の構造
5.1.4 高吸水性高分子中の水の性質
5.1.5 吸水の原理
5.2 マイクロカプセル 増田俊明
5.2.1 はじめに
5.2.2 感圧記録紙用マイクロカプセル
5.2.3 感熱記録紙
5.2.4 感光記録紙
5.2.5 その他マイクロカプセルの紙への利用
5.3 尿素樹脂白色填料 長岡宗男
5.3.1 はじめに
5.3.2 尿素樹脂填料の製造方法
5.3.3 尿素樹脂白色填料の特性
5.3.4 おわりに
5.4 脱臭剤 望月敬次
5.4.1 においについて
5.4.2 脱臭剤について
5.4.3 紙への応用
5.5 剥離剤 柴野富四
5.5.1 はじめに
5.5.2 剥離剤に必要とされる品質
5.5.3 代表的な剥離剤
第４章 加工技術の進歩
1 電子線による紙加工 坂本良憲
1.1 はじめに
1.2 電子線照射装置（EB装置）
1.2.1 EB装置の原理と構成
1.2.2 吸収線量とEV装置の定格の選定
1.3 紙加工へのEBの応用
1.3.1 放射線と高分子
1.3.2 EBによるキュアリング
1.3.3 応用分野
1.4 おわりに
2 バイオテクノロジーの紙への利用 小林良生
2.1 はじめに
2.2 セルロース繊維生産技術としてのバイオテクノロジー
2.2.1 木材セルロースパルプの生産技術
2.2.2 非木材セルロースパルプの生産技術
2.2.3 微生物セルロース
2.3 バイオテクノロジー材料としての製紙用繊維
2.3.1 繊維状包括型
2.3.2 繊維表面吸着型
2.3.3 繊維表面結合型
2.4 バイオテクノロジーと紙および紙加工の関連性
2.4.1 遺伝子操作におけるバイオテクノロジー
2.4.2 バイオペーパー
2.4.3 紙加工薬品におけるバイオテクノロジー
2.5 バイオミメティックなアプローチ
2.5.1 パルプ化におけるリグニナーゼモデル
2.5.2 バイオミメティック繊維
2.5.3 人工生体材料としての紙
2.6 おわりに
内容説明
本書では、最近特に注目され、また将来とも要求が高まるであろう、情報用紙、エレクトロ関連用紙、生活関連用紙などの加工に必要な材料、薬品を中心とし、抄紙段階、二次加工、将来とも紙用薬品として注目される新材料、紙加工にインパクトを及ぼす加工技術とに分け、斯界の第一線でご活躍の方々が執筆。また、’９３年の環境基本法や’９７年の容器包装リサイクル法（紙・板紙製の袋や箱、プラスチック製のトレー、ボトルやフィルムの回収については２０００年４月より施行）など急速に台頭してきた環境やリサイクルに対しても配慮した。
目次
第１章 紙用機能材料と薬品の進歩（紙用材料と薬品の分類；機能材料と薬品の性能と用途；紙加工用機能材料と薬品の開発にあたって）
第２章 抄紙用薬品（パルプ化から抄紙工程までの添加薬品；パルプ段階での添加薬品；抄紙段階での添加薬品）
第３章 紙の２次加工薬品（加工紙の現況と加工薬品；加工用薬品；感熱記録紙用薬品 ほか）
第４章 加工技術の進歩（電子線による紙加工；バイオテクノロジーの紙への利用）
著者等紹介
稲垣寛［イナガキヒロシ］
神戸女子大学、機能紙研究会
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
和彦有住
