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内容説明
最新のゲノム編集技術である「クリスパー」により、「肉量を大幅に増やした家畜」といった食料分野や、難病や生殖医療、寿命に関する研究などが急速に進んでいる。グーグルやアマゾンも参入するゲノム編集の近未来を多角的に解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
32
最先端のゲノム編集技術の解説と、そこにいたるまでの遺伝子工学の変遷なども記されていて非常に興味深い内容でした。クリスパーというまったく新しい技術によって、DNA手術と名づけられそうな、遺伝子レベルでの施術が可能になるというのが驚きだった。デザイナーベビーも遠くないといった技術だけど、それを許す許さないの倫理、哲学のようなことも示唆されていて興味深い。好きなように遺伝子を作るのが悪いことか、作ることができるのに作らなかったことが悪いことか、そんな問答めいたことを考える切欠になる。2020/06/09
カレー好き
29
ゲノム編集がもたらす食と医療の変化。薬で病気を治す時代は終わった。患者の体内で遺伝子を修復して病気を治す時代へ。ゲノム編集クリスパーってすごい。巻末の「双子のジム」の話がすごい。産まれてすぐに別の環境に育った一卵性の双子が39歳で再会した。付けられた名前、飼い犬の名前、結構相手の名前、再婚相手の名前など、ことごとく共通する。遺伝子は環境因子に勝るのか?すごい。☆3つ2018/04/20
はる坊
17
①ゲノム編集の可能性と危険性②クリスパー、DNA、GMO③遺伝子に興味がある人向け④ゲノム編集により人類はついに神の領域に辿り着いた。そう言っても過言ではないと思う。何故ならこの技術により、食べ物や人間含む生き物を自分たちが思うように創り出すことが出来るからだ。 本書は4つのセクションで構成されている。 ゲノム編集とは、発明者は誰か、食への試み、医療への試み。 中でも医療への試みは、難病と呼ばれる病気を事前に取り除くことが出来る反面、「デザイナーズベイビー」等、倫理的側面からの課題がある。2020/05/07
前田まさき|採用プロデューサー
7
■ゲノム編集による品種改良では、外来遺伝子は組み込まれない上に、科学者がDNA上の狙った場所をピンポイントで書き換えられることから、その安全性には太鼓判が押されているのです。しかし問題は、一般消費者がこのような科学的差異を正しく理解してくれているか。いや、むしろ最初から、それに聞く耳を持つか、という点にあるでしょう。……要するに合理的な判断よりも、本能的な嫌悪感の方が勝るという見方です(p.150)。2020/03/10
tobihaze
7
クリスパーと呼ばれるゲノム編集技術と、食・バイオ・医療への応用の現状と展望について分かりやすく説明した本。2012年にクリスパーという新たなゲノム編集技術が特許出願され文献に公開され、ゲノム編集食品などはもうそこまで現実となりつつある。クリスパーが、従来の技術よりもはるかに精度が高く、はるかに簡単で使いやすい、という事実がもたらす可能性と危険性は、そら恐ろしい感じもします。正確な情報開示と適切な議論が行われていくように、一般消費者としても、関心をもって理解し考えることが重要になる。2019/07/21
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