角川文庫<br> 水木しげるの日本霊異記

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角川文庫
水木しげるの日本霊異記

  • 著者名:水木しげる【著者】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • KADOKAWA(2018/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041063491

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内容説明

「日本霊異記」の正式名称は『日本国現報善悪霊異記』で、著者は南都薬師寺の僧・景戒(きょうかい)という。822年ごろ成立し、上中下巻、116話からなっているという。

ガゴゼとは、元興寺にまつわる鬼を退治する話なのだが、物語にネズミ男が狂言回し役として、登場。「どくろの怪」でも弟を殺してしまった兄の後悔を描き、水木さん自身が登場し、戦争中の体験を語りながら、骨になってもまだ思いを残す弟の無念を描く。「閻魔大王の使い」では、おなじみの死神が登場。90歳を超える水木先生の傑作。雑誌『怪』に連載した作品をまとめた水木ファンにはたまらない作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Vakira

54
しげるさん本人が登場。しげるさんの案内による正確には「日本国現報善悪霊異記」 薬師寺の僧となった景戒という修行僧により9世紀初頭に編まれた、全部で116もの説話から7編の物語。驚いたのはしげるさんこれ画いた当時丁度90歳。93歳で亡くなるまで画いていたというから凄すぎる。ストーリーも画風も昔のまま生き生きと。一般登場人物とは凄いギャップだがヒロイン女性は可憐で妙に艶かしい。なるほど妖艶。2021/10/20

こら

45
オモチロイー!雷神の子、喋るドクロ、蟹の蛇退治……仏教説話集だけど、あまり説教臭くないのは水木サンの不思議力だからでしょう。「不思議な観音像」で水木サンがまんま出て来たのには爆笑(笑)2020/08/03

あーびん

16
日本最初の仏教説話集『日本霊異記』から水木サンが“オモチロイ”と感じた7話を漫画化。これって仏教説話?と首をかしげるような水木サンっぽい風刺のきいたオチもあり。「蛇執の怪」は動物報恩型の蛇婿入り話だが行基や蟹が登場するのが面白かった。水木サンの『今昔物語』が好きな人におすすめ。2018/04/05

タリホー

12
成立背景に因果応報と仏教信仰による功徳のアピール等の布教目的があったと考えられる『日本霊異記』から水木先生が「オモチロイ」と思った七編を漫画化。元興寺の人食い鬼の退治話や、竹林で兄に殺された弟がドクロとなって訴える話、鷲にさらわれた赤子の話等を収録。「蛇執の怪」という話は、異類婚姻譚や蟹満寺に伝わる蟹の報恩譚に関連しているという点で本書の中で最も興味深い。原書は読んでないのだが「家の穴はふさいだが娘の穴まではふさげなかった」という一文は多分水木先生流のジョークかな(笑)。2018/03/26

mittsko

11
面白かった…(=゚ω゚)ノ 勢いで二週目も読了してしまった 端々で花輪和一を思い出すことが多く、水木世界の伝承を見た気がした ※ 原典の『日本霊異記』を読んだことはないのだけど、こんなんなにも仏教然としてないのか、怪談か妖怪談に仏教がちらりと登場するっていう感じじゃん、と思った 水木先生の描き方、切り取り方ゆえなのか、原典からしてそうなのか ※ ちなみに、このシリーズでは『水木しげるの古代出雲』が超おすすめ…!2023/09/23

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