世の中への扉 災害救助犬レイラ

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世の中への扉 災害救助犬レイラ

  • 著者名:井上こみち【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2018/03発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062175081

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内容説明

2011年3月12日早朝、被災地に駆けつけるヘリコプターに乗り、大船渡に海から上陸したレイラと村田さん。ふたりは、自衛隊と協力して、救援活動のための路を切り開いていきました。レイラの役割は、埋まっている人を見つけること。困惑しながらも、大事な嗅覚を死臭で鈍らせながらも、人が大好きなレイラは救助活動を続けていきます。少しでも人に喜んでほしい、そのためにがんばる犬のすがたを追ったノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひらちゃん

52
災害救助犬のレイラ。村田さんと東日本大震災の救助に向かうが、発見する遺体を前にレイラは戸惑う。生きている人を見つけて村田さんに褒めて欲しい。その気持ちが過酷な救助の中で切々と伝わります。レイラも辛かったね。生存者を見つけた時は皆んなに褒められて嬉しかったね。現実と向き合う村田さんとレイラの絆に感動しました。2016/10/30

ぶんこ

46
東日本大震災の翌日、自衛隊のヘリコプターで大船渡へ救助に入った救助犬レイラと村田さん。ヘリコプターが降りられる所がなく、寒い海へダイブして上陸したそうです。それから1週間、自衛隊のテントで寝起きしての捜索でレイラも村田さんも激痩せ。生きている人を見つけたいのに、見つけたのはご遺体。捜索にあたった方々と救助犬の心と体の消耗。半年後に震災のDVDを観ていた村田さんのもとに飛び込んだレイラ。思い出したのでしょう、また体調を崩してしまった。しかも酷使したせいで嗅覚も衰えてしまう。全てボランティアなのも敬服。2016/11/08

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

46
東日本大震災が発生した翌日の早朝、被災地の一つ岩手県大船渡市に現地入りした災害救助犬・レイラと指導手である村田さんの捜査活動を綴ったノンフィクションです。災害発生から72時間を過ぎると被災者の生きている確立がぐんと下がると言われているそうです。その為それまでにできるだけ多くの命を救おうと懸命な捜索が続けられました。肉体的な辛さよりも生存者を発見できないことに対する精神面での辛さが伝わってきました。関係者の皆様方本当にお疲れ様でした!児童書ということで読みやすいので多くの人に手に取って欲しいです。★★★★2012/09/07

ぷーきん

10
12歳から。災害救助犬レイラとその訓練士かつ飼い主の村田さんとの東日本大震災時の捜索活動の実録です。書かれている出来事は真っすぐ現実に向き合っています。読むのが正直つらかったです。人命救助よりも遺体捜索としての意味が大きかったと村田さんは悔やまれていましたが、それでもレイラの活動は立派です。1週間という期間、充分な休息も取らず、必死に歩き回り捜索したレイラは、嗅覚を酷使したために以前までの能力を失ってしまったそうです。災害救助犬としてのプロの姿を見ることができました。2015/05/16

どあら

9
災害救助犬のことがわかりやすく紹介されていて、東日本大震災の出動して何人もの遺体を発見した時のことも書かれていました❢2014/05/11

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