海の生き物はなぜ多様な性を示すのか 数学で解き明かす謎

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海の生き物はなぜ多様な性を示すのか 数学で解き明かす謎

  • ISBN:9784320009011

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内容説明

ダーウィンにもわからなかった,海洋生物の多様な性の謎に迫る!
新シリーズ第1弾!
海のない奈良県育ちの著者が,大学の臨海実習で「海の生物ってなぜこんなに多様なのだろう!」と感動したことをきっかけに,数学で生物の謎を解き明かす数理生物学の道へ。その後フジツボに出会い,海洋生物の生き方や性のあり方を追う研究者となった。
海の生き物には,環境に応じて雌雄が決まるもの,性転換をするもの,雌雄同体であるものなど,多様な性が存在する。なぜ,多様な性が進化したのか? なぜ,この生物はこんな生き方をしているのか? なぜ,繁殖集団の中で雌と雄の数が違ったりするのか? 本書では「残せる子どもの数を最も多くする生き方が選ばれてきた」という適応の考え方をもとに,生物現象の「なぜ」を,数理モデルを使って解明していく。『種の起源』発表前にフジツボ研究に没頭していたチャールズ・ダーウィンですら明確な答えを出せなかった,海洋生物の性の不思議に迫る。
幼いころからたくさんの生き物を追いかけてきた著者が海の生き物に魅せられたいきさつ,フジツボ飼育の様子,水族館での調査についても触れられ,著者と一緒にワクワクできる臨場感たっぷりの1冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほにょこ

2
★★★☆☆ 数理生物学ということで、数学モデルを構築してそれが最適化される状態を計算したりします。大して意外性のある結果が出るわけでもなく、数学の力が役立っているという印象はあまりなかったです。2020/05/28

りょうみや

1
フジツボがメインで、多くの性転換や雌雄同体生物が出てくる。 成長に資源を割り振れば体が大きくなり子孫を多く残せる、一方繁殖に割り振れば体は小さいが早い時期から繁殖できるようになる。 成長と繁殖への資源の割り振りを、子孫を多く残すことを目的とした進化ゲーム(ゲーム理論)の最適化問題として捉え、餌の環境や個体密度の条件によって、どのような戦略が合理的かを導く。解説には簡単な微分方程式を使っている。2015/12/21

Yusuke Mizuno

0
理論式からグラフを書くまでの間を埋める作業をしないと、ちゃんと理解したとは言えないんだろうなぁ。2016/07/28

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