内容説明
昼は進学校に通う高校生、夜は男娼の顔を持つ相浦理一は、ひょんなことから台湾産ドラッグ「百歩蛇」を手に入れる。一方、零細暴力団組長の井島勝義は、何者かに「百歩蛇」を奪われ、窮地に陥っていた。理一は悪友二人とともに、ドラッグをストリートギャングに売りつけようと画策するが……。シニカルでユーモラスかつ切ない。アウトロー青春小説の快作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
塩崎 周司
13
再読。直木賞作家東山彰良のクライム小説三部作第一弾。2017/12/19
塩崎 周司
11
石田衣良の『池袋ウエストゲートパーク』や馳星周の『不夜城』を彷彿とさせる本書である。いわゆるアウトローを描いたクライムノベルであるが、匂いが東アジア風なのが新鮮である。男娼の高校生、ストリートギャング、零細暴力団、三つ巴のドラッグ抗争が興奮を呼ぶ。2017/10/13
しい太
3
東山彰良の長篇第二作。逃亡作法に比べると現代社会っぽい世界が舞台ではあるが、「進学校に通う男娼」「筋金入りのマザコンヤクザ」等々キャラクターが極端かつ今ほど(というか「流」ほど)洗練されていないので、作中に横溢する暴力描写含めてファンタジー感は強い。群像劇として一定の面白さは担保されているが、読んでいて「この人物(塔とかユーリ)の視点がもうちょっと欲しい」と思うことが多くてちょっともどかしい。2022/02/01
保留クジラ
3
クライム小説は初めてだったが面白く読めた。表現のシャープでかっこいい部分は何度も読み返したいと感じた。2017/09/22
tnyak
2
アウトローを描いた犯罪小説。やや期待ハズレかな。 2022/08/26




