内容説明
一人の会社員が巨大組織の陰謀に立ち向かう! ソフト開発会社社員・石黒悠太は、目の前で変死を遂げた友人から、1枚のディスクを託された。中には、スーパーコンピュータを駆使しても解読に50年はかかる、世界最強の暗号ソフトが。国際的謀略組織〈ビッグブラザー〉の魔手が、悠太と家族に迫る――。 圧倒的なリアリティ! 冒険小説界の大器、衝撃の処女長編!(『『暗号』(阿由葉稜名義)』改題)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuri
14
サイバーテロ的なお話なのですが、2003年上梓作とあって若干展開とか冗長にも感じます。トロイの木馬、バックドア、当時だったらもっとドキドキして読めたのかも。緻密に練られた構成は凄く良いです。2021/08/31
chikap610
6
ちょっと古いですが、あったので読みました。面白かったです(書かれた時代に読めばよかったです) 所々のシーンを現代版にアップデートすればかなり面白くなり、映像化も楽しそうな内容と思いました。 2019/02/26
もも
5
砂漠の中のを逃げる少年、上空から少年をひややかに観測する者達……という不穏なシーンから始まる。そして場面は一転して、西新橋のオフィスで働く石黒。彼は優秀なシステム開発のエンジニア。仕事中、大学の先輩から不可解な電話がかかって来る。この数時間後から彼の運命が大きく変わり、国家を越えた大きな陰謀に巻き込まれていく。---10年位前に読んだのですが、面白かった記憶だけあって内容はすっかり忘れていました。やや冗長な感じはするものの、やはり面白かったです。2020/10/27
けん504
5
アナログ人間にとっては苦痛の小説だった。しかも、世界征服なんて話にはとても付いていけない。この本を書き上げる上で、精力的に情報収集したであろう著者の努力に敬意。2016/02/17
fuji
3
20冊近く読ませて頂いた作家。私とは同世代の作家。この方以外にも佐々木譲、今野敏さんが愛読書になっている。同じ世代の方の世界観には同じ空気を吸っているという勝手な思い込みもあって親しみを感じてしまうのだ。 我が世代では専門家を除けば コンピューターの世界は正に異次元の世界。 勉強されているのに驚かされる。人生の価値観や普遍性に対する氏の姿勢は一貫して熱くて優しくて激しい。2016/11/04