内容説明
2015年のノーベル物理学賞となった梶田隆章博士の発見「ニュートリノ振動」。
ニュートリノの存在を提案した本人さえ、発見できるとは思っていなかった素粒子・ニュートリノって何なのか?
難しく語られがちな素粒子物理の世界を、人気の科学ライターがとことんわかりやすく紹介。
カミオカンデとスーパーカミオカンデの観測からわかったこと、なぜノーベル賞となったのか、ニュートリノ研究からわかる新しい宇宙像までを解説。
さらに、2017年にノーベル物理学賞となった「重力波の直接観測」についても詳しく紹介しました。
重力波とは何か?
発見までの過程、梶田博士が主導する、日本の重力波観測施設KAGRAや研究の最前線を紹介。
ニュートリノ研究の成果に、重力波の直接観測が加わり、「マルチメッセンジャー天文学」の幕が開けようとしています。
研究の最前線から、明らかにされつつある最新の宇宙像について、中学生から大人まで、楽しみながら知ることができる本です。
(本書は2015年刊行の『ニュートリノってナンダ?』の改訂新版です)。
目次
第1章 ニュートリノってなに?
第2章 ニュートリノ振動の発見
第3章 まだまだ謎の多いニュートリノ
第4章 ニュートリノで解き明かす新しい宇宙
第5章 重力波観測で明らかになる宇宙