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内容説明
激動の幕末期、四国の伊予宇和島藩10万石に、島津久光・山内容堂・松平春嶽と並び「四賢侯」と称えられた名君があった。いち早く洋学の研究を奨励し、アジア初の蒸気船を建造するなど、世界を見据えた先覚の人・伊達宗城である。幕臣の子に生まれ、わずか12歳で宇和島藩主の養子となった宗城は、やがて藩主となると、前藩主以来の殖産興業政策により藩政を富ましめ、高野長英・村田蔵六(大村益次郎)ら藩外の賢者に依頼し、宇和島藩に最先端の知識と技術を積極的に導入する。中央政界では、将軍継嗣問題で一橋派に属したため、安政の大獄で隠居を余儀なくされるが、一貫して公武合体の推進者として激動の政局の中心にあった。しかも明治維新以後は、新政府の要職を歴任、全権大使として日清修好条規を締結するなど、旧幕の大名にしては異色の生涯を歩んでいる。つねに時代から求められ続けた、「器量人」の波瀾の人生を描く力作小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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8
幕末期「四賢候」の一人として名君と称えられた宇和島藩主伊達宗城。宗城を通して当時の日本の動向が見えてくる。早くから世界情勢に目を向け、蒸気船や鉄道の建設など日本の近代化に大きく寄与した。また人材の登用にも長けていて、蘭書の翻訳者が必要になった際には、脱獄放火の重大犯人であった高野長英を宇和島に匿い翻訳に当たらせる。長英が去った後、周防で開業医をしていた村田亮庵に翻訳を依頼するが、彼こそが後の軍事家である大村益次郎だった。さらに一介のちょうちん張り職人だった嘉蔵に自作で蒸気船を作らせた。渋沢栄一も抜擢した。2014/08/08
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