講談社文庫<br> 誰かの家

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講談社文庫
誰かの家

  • 著者名:三津田信三【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 講談社(2018/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062938785

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内容説明

表題作を含む6つの短篇恐怖小説集。得体の知れない恐怖が背中に貼りつき、うごめき続ける。三津田怪異ホラーの戦慄が読者を待つ。

目次

つれていくもの
あとあとさん
ドールハウスの怪
湯治場の客
御塚様参り
誰かの家

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

129
三津田さんの3作目の短編集です。様々な趣向があり楽しめます。表題作はどこかで読んだような感じも持ちました。自分でも感じているのですが作家ご本人が読みなおしてかなり怖い感じもするものもあるということです。その効果というのは作家が主人公のような感じでいかにもご自身の実体験のような感じもするからでしょう。短編集はとりあえずこれで終わりなのでいよいよ長編に戻っていこうかと思います。2019/05/16

★Masako★

81
★★★+ ホラー祭り3作目。ホラーと言えば、三津田さんは外せない!6編からなる実話風の怪談短編集。三津田さんは家や屋敷に纏わるホラー作品が多いが、この短編集でも6編のうち4編がそうだ。正直、思っていた程怖くはなかったが、映像が目に浮かびやすい描写に何度かぞくりとさせられた。「湯治場の客」、表題作の「誰かの家」は、怪異が後ろからじわりじわりと迫ってくる不気味な怖さがあり、印象的だった。次回は久しぶりに長編を読んでみたい♪2018/08/22

じゅんぢ

57
得体の知れない何かに追いかけてくるという描写が相変わらず上手いと再確認させられた。その中で特に上手いと思ったのが「御塚様参り」。2019/02/28

カナン

56
エッセイを含めて七編の短編が収録されています。三津田氏にしては小粒の域を出ていないというか、もう一声!と思わなくもないですが、茹だるような夏の夕暮れ、或いは寝付けない深夜にとろとろと眺めるように読み進めると静かにひやりとした気配を背後に感じることはできるかも。「振り返りたくないが振り返らないわけにはいかない」という切迫感が伝わる「御塚参り」が、「呪い」というテーマもあるおかげで一番馴染みやすかった。「ドールハウスの怪」も明晰夢との格闘する情景が想像しやすくて良い。表題は、うーん…自分だったら笑うかもなぁ。2019/08/09

annzuhime

55
ホラー短編集。短編なのにこの密度。息を継ぐ暇もないほどひっそりと忍び寄る恐怖。「つれていくもの」は王道ながら怖い。連れて行くとかついて来るとかダメだよー。怖すぎる。「ドールハウスの怪」も良かった。ドールハウスって可愛いけど、精巧だからこそ命が宿ってそうでいろいろと想像しちゃう。じっくりと恐怖を味わいました。2021/07/29

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