小学館文庫 マリーンワン ＭＡＲＩＮＥ ＯＮＥ

著者名：ジェームス・Ｗ・ヒューストン【著】

小学館（2018/03発売）

• ISBN：9784094064476

内容説明

事故か暗殺か。大統領死亡を巡る法廷ドラマ。

《ヘリコプターとは六万もの部品が編隊飛行しているようなものだが、実はどの部品もバラバラになりたがっている――》（本文より）
　嵐の夜に米大統領を乗せた専用ヘリコプター〈マリーンワン〉が墜落した。フランス製のヘリの欠陥ではないかと全米世論が沸くなか、かつて海兵隊のエリートパイロットだった弁護士マイクは、製造会社の弁護を担当することに。圧倒的に不利な状況の中、何者かに脅され命を狙われながらも真相を求めていくと、そこには驚くべき「機密」があった――。
　自身もかつて米国海軍のトップガンとして活躍し、その後弁護士・作家に転身するという異色のベストセラー作家（2016年没）が遺した傑作法廷ドラマが、日本初上陸！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[goro＠the_booby]

アメリカ大統領が載ったヘリ「マリーンワン」が嵐の中、墜落してしまう。事故？テロ？陰謀？原因が分からないまま巨額な賠償金請求の裁判が起こされる。フランスのヘリ会社の弁護に立ったマイク。ヘリのブレード部品に問題があったのか？後半は小さな部品から大きな陰謀まで一気呵成に謎に迫る。訴訟大国アメリカならでは恐ろしい一面もあり最後はあっと驚く真実が見えてくるあたり良くできた法廷ものでした。

2018/10/23

[ほんまる]

最後のオチは、最初の流れとは、あまり関係がないような。 政策的な流れで、夫人との関係、夫婦関係、事務所関係にもつながらない。どちらかというと、どれかに原因がつながって欲しいような。

2019/10/31

[ウォーカージョン]

主人公無能。脇役の探偵が有能。御都合主義で証拠が手に入る。風呂敷広げ過ぎて回収不能。

2018/05/22

[rara]

途中までは墜落の謎と、やり手原告側弁護士との駆け引き等ぐいぐい読めたけど。読後はちょっと消化不良です。だって色々と回収してないよ。

2018/04/09

[keitakenny]

アメリカ大統領専用ヘリの墜落、大統領死亡の度肝を抜かれた幕開けから 事後調査、裁判準備の緻密さ精密さの描写 見えない黒幕との闘い、相手方の謀略を交わして 遂に判明した事故発生の原因と事件背景 単にフィクションとは言い切れない現実性に、後半は休憩をいれたくなくなる 政治的、軍事的、事件解明展開、裁判状況と面白さいっぱいの一冊だった

2022/10/02