内容説明
鉄砲と天下。戦国を撃て! 鉄砲集団が挑む天下布武の戦い! 天下の覇権を賭けた鉄砲集団の壮絶なる戦い種子島から鉄砲を持ち帰った津田監(けん)物(もつ)は、紀州・根来衆を率い、日本初の鉄砲集団を組織した。諸国の大名から傭兵として重用され、その名は天下に轟く。やがて、最大の新興勢力である尾張の織田信長も根来衆へ加勢を仰ぐ。監物は信長とともに、天下布武の野望に向け戦場を駆け巡った。そしてついに信長最大の敵・本願寺勢との決戦に挑むが……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
151
この物語は織田信長が主人公ではなく、種子島から鉄砲を持ち帰った紀州・根来衆の津田監物(津田算用)の戦国の世を、傭兵として生き抜いた男の生き様です。『鉄砲無頼伝』の続編ですね。その監物、信長に惚れ、おきたを愛して、鉄砲に情熱を注ぐ。その技量と先見の明と生き様は、もっと世に知られてほしい人物だと思う。傭兵として生き抜いた姿は、縁の下の力持ちと言ったところかな。後半は泣けますね。説明っぽい文章ですが、銃撃戦のシーンは迫力がありました。2019/12/16
岡本
106
戦国の傭兵集団・根来衆が各地で転戦する物語。タイトルには信長とあるが、前半は紀州畠山家に雇われて三好家と戦ったり。中盤で織田家に雇われ、墨俣城建築、観音寺城の戦い、金ヶ崎の戦い、そして一向一揆との戦いへ向かっていく。主役は種子島から鉄砲を初めて畿内に持ち込んだ津田算長こと津田監物。雑賀衆をテーマにする作品は多いが根来衆は珍しいのではないか。鉄砲に人生を掛けた男。2019/05/13
鴨の入れ首
4
2018年刊。図書館本です。戦国時代後期に活躍したとされる根来衆の津田監物を主人公にした歴史小説です。津田監物その人が半ば伝説化されている(詳しい事績がまだ分かっていない)存在なので、史実の考察など野暮の極みで、娯楽小説として気楽に読めれば良いかなと思いました。銃撃戦の場面は流石に迫力がありますね。とても面白かったです。2025/05/06
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