バー「サンボア」の百年

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • Reader

バー「サンボア」の百年

  • 著者名:新谷尚人【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 白水社(2018/03発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784560095898

ファイル: /

内容説明

1918年に創業した洋酒バー「サンボア(SAMBOA BAR)」。独自の暖簾分け制度により大阪、京都、東京に14店を展開する稀有なバーの100年史を辿る初の1冊。
サンボアの前身は1918年、神戸・花隈の地に開業した「岡西ミルクホール」。オーナーの岡西繁一が北原白秋の編んだ文芸誌「ザムボア(朱欒)」から名前を拝借し、店名を「サンボア」に改称、そこからサンボアの歴史が始まった。この命名には、関東大震災に遭い、神戸に居を移していた谷崎潤一郎が一役買ったという説もある。
その後、岡西の下で修業を積み、店を受け継いだ者たちが大阪、京都にそれぞれのサンボアを出店、独立を果たす。戦時中、家屋疎開に遭ったり、出征時の休業を余儀なくされながらも店は奇跡的に守り抜かれた。
現在、創業者・岡西繁一から直接暖簾を継いだ3つの家系の3代目と、それぞれのサンボアで修行した者たちの計12名のマスターが「サンボア」を名乗り、14店の「サンボア」を営んでいる。残された貴重な資料と関係者への取材に基づき、それぞれのサンボアの歴史、店を立ち上げ、店を背負ったマスターたちの思い、著者の半生を辿るなかで、京阪神の戦前・戦後史、日本のバー文化史が見えてくる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

6
美しい装丁。思いがけず神戸の歴史を垣間見ることになった。そうだよな、神戸には名だたる名店がいっぱいだったもんな。それを育む素地があったということは認めよう。2018/02/28

Kazuo Ebihara

3
私のバー巡りの旅は、サンボアから始まった。 そのサンボアが、今年創業100周年を迎えた。奇しくも、パナソニックと同じだ。大正7年に神戸で産声を上げ、大阪、京都、東京と暖簾分けをし、現在14店になっている。著者は、北新地店、銀座店、浅草店のオーナー。記録が無い創業から戦前までの様子を探り、現在まで続くサンボアの歴史と関わった人々の生きざまを著した。 一昨年、2年半かかってサンボア14店全店制覇した 私にとってはバイブルのような本。 バブルに踊らされず、人々と誠実に向かい合う企業は生き残るんですね。 2018/04/11

1
創業者がチャランポランで、弟子たちががんばり、発展して今の繁栄があるのが面白いなと。系列統一はコースターくらい?どうりでそれぞれ店の特長があるんだなと。職場のおじさん、池波正太郎、山口瞳、各々のサンボア像を教えてもらった。最初に教えてくれたのは職場のおじさん。北新地サンボアだった。あの時お酒を作ってくれたバーテンが、作者だったと気づく。直接話すのは野暮と思いながら、とりあえず近いサンボア訪ね、飲めばまぁ、長居するわな。今後の繁栄を心から祈ります。2021/07/01

spike

1
まだ1〜2回しか足を踏み入れたことのないサンボア。 なんだか背筋を伸ばして入らないといけないような気がして、なかなかいくことがない、五十代になっても憧れの場所でした。これからは行こう。当たり前だけど著者の方の愛にあふれている本。2018/08/20

Emi

0
創業100年を迎えたバーの歴史を、様々な資料や関係者の話から辿っていった本。世の中の流れの影響を受けやすい水商売と呼ばれる業界で、100年も続くなんて、すごいことだ。様々な困難を乗り越え、親から子へ、師匠から弟子へ、大切に受け継がれていったサンボアの看板。これからも「古きよきサンボアのかおり」を受け継いでいって欲しい。2019/09/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12453730
  • ご注意事項

最近チェックした商品