潮文庫<br> 毒唇主義

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潮文庫
毒唇主義

  • 著者名:内館牧子【著】
  • 価格 ¥733(本体¥667)
  • 潮出版社(2018/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784267021183

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内容説明

日常生活の中の何気ないひとコマを、“愛ある毒”をスパイスに、ドラマとして鮮やかに切り取ってみせてくれる52編の痛快エッセイ。辛口華麗、愛情濃厚――。著者特有の「歯に衣着せぬ」筆致は、深い慈愛に満ち溢れているからこそ、読む者の心にストレートに響く。読めば、スカッと爽快!私たちが日ごろ忘れてしまいがちな大切なもの・ことを思い出させてくれる。

目次

第一章 イヌという名の猫
第二章 真冬の冷やし中華
第三章 最強最高の老後
第四章 男も女も横綱も
第五章 闇に見えるもの

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

31
内館さんの小説を薦められて何冊か読みました。エッセイは初めてですが、50代で仕事を休み東北大学大学院文学研究科入学。同大学相撲部監督に就任し、優勝させたという素晴らしさ。小さい頃から相撲だ大好きだったらしい。あと、「吾れしなば 焼くな埋むな野に晒せ 痩せたる犬の腹肥やせ」という和歌がなんと小野小町作だというのを残しておこう。2021/10/14

香菜子(かなこ・Kanako)

22
毒唇主義。内館牧子先生の著書。遠回しに言って何も伝わらないよりも毒唇主義で毒舌で口が悪いと言われるくらいはっきり言って物事が正しく伝わるほうがずっと良いのかもしれない。毒唇主義と独身主義をかけるところが内館牧子先生ならではの楽しいユーモア。でも毒唇主義でも度が過ぎた毒唇主義になってしまうと独身主義じゃなくても結果として独身主義になってしまったりするのかな。独身主義でも独身でも引け目を感じるような時代ではないけれど。2020/09/26

kinta

2
この本を読み終えて、痛感したこと。それは、婉曲表現をコミュニケーション手段としても通じないというのは相手が同じ文化で形成されていないこと。現代の我々が戦後50年そこらで如何に失われた文化を持っているかということ。これは加速度を増している。だからこその著者の「毒唇」なのである。はっきり言わないと通じないのだよ、読者に。これは日本人という文化を受けとれるか、という著者の嘆きにも、人生を掛けて受け渡そうという著者から自分への挑戦状にも見えてくる。2022/05/10

CEJZ_

1
1P15行。潮文庫というレーベルの文庫は初めて読んだ。エッセイ集。10年前くらいに発表されたものが多く、ネタが重複しているものもあるが、引き締まった文章でしっかり読みすすめられる。わたしはたまに上越新幹線に乗るが、車内の各座席にJR東日本の旅情報PR誌「トランヴェール」があり、必ず目を通す。この本のエッセイはトランヴェールに掲載されたものが多い。トランヴェールにエッセイが載る作家は、良いエッセイを書く作家なのではないかと思う。万人が手にして読む中で、味わいがある。解説は高校の同級生の片岡護。2017/12/20

千頼

0
あっさり読んでしまった。“毒唇”って決して自分勝手とは違うと気付かせてもらった。毒舌とワガママを履き違えがちだが、内館さんの毒は、ただの感情ではなくて知識がそこにあるんだなと感じる。【図書館本】2021/10/24

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