内容説明
婚約者が自殺したとの一報が入った玲緒奈。しかし彼女には、次に殺さなくてはならない別の婚約者がいた。セックスや結婚を餌に次々男を惑わし、財産を巻き上げ、証拠を残さず葬り去るのが日常の玲緒奈には不思議な掟があるのだった。「ね? 私が夢中になれるようなお話をしてよ」死の直前、男に語らせる話の内容で命の長さが決まっていく。最期の気力を振り絞り話し続ける男たち。鬼気迫る物語が展開され、すべては一点へと…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぇけら
17
「私が夢中になれるようなお話をしてよ」と玲緒奈は言っておれは睡眠薬を注射されて縛られた。おれの物語はおれの人生。物語がつまらなければ、おれの人生もつまらなく価値がないから玲緒奈に殺される。おれは夜になると命を懸けて物語り、夜があけると眠りにつく。物語はやがて時空をこえて新たな物語をうむ。おれも玲緒奈も、もうその物語から逃れることはできない。おれは誰なのか、玲緒奈は誰なのか、あいつも、あいつも、誰なのか、いま、ここで生きているのは、誰なんだ。下巻へ。2019/01/20
サウス@大学生活始めました
12
面白いです。殺されたくなかったらわたしを楽しめさせる話をして。下巻が楽しみ2018/03/03
p-man
11
語られる物語。深く深く。下巻へ2018/12/25
ばななな
6
物語ので語られる物語。更にその中で語られる物語。更に更にその中で語られる物語。更に更に更にその中で…。どこまでも先の見えない奥へ奥へと、引きずり込まれていく。 現代の千夜一夜物語。2018/12/01
Katsuto Yoshinaga
5
文庫の刊行案内で本書を知って以来、期待して手に取った。読みだしてすぐに物語に引き込まれる。マジックリアリズムと評されているが、私は旧約聖書のような不条理感のある寓話と感じた。どれだけ面白くなるのかと、期待はさらに膨らんだのだが、本書の3分の2を過ぎたあたりから、どうにも面白くない。演劇の面白さがわからない私には、ここで描かれる「日常演劇」と題されたところがさっぱり面白くないのである。下巻も購入しているのだが、読むかどうか悩ましい。2018/04/22
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