内容説明
世界に冠たる洋酒メーカー“サントリー”創業者・鳥井信治郎。優れた経営感覚と湧き出るアイディア、それらを実行する行動力と、「スコッチに負けないウイスキーを」という執念が数々の銘酒を生み出した。赤玉ポートワインから、サントリー・オールドへ、現代に通じる鳥井イズムを伝記文学の第一人者が生き生きと描き出す。大阪に生まれ、一介の奉公人から身を起こした男の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
射手座の天使あきちゃん
97
サントリーの創業者・鳥井信治郎さんの伝記です。 NHKの朝ドラ「まっさん」のモデルでニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝さんもチョイ役で登場(笑) 鳥井さんのブレンダーとしての卓越した才能と宣伝広告に対する先見の明に脱帽ですね。 そして過去の人のエピソードをまるで隣で見ていたように生き生きと甦らせる杉森さんのペンの力にも拍手です!。 2015/01/18
くぅ
47
面白かった。鳥井信治郎その人が面白い人物であると同時に杉森さんの伝える技術もまた素晴らしいのだと思う。巻末に息子さんとの対談など加筆があるが、これが昭和四十一年に執筆されたものだとあとがきで知りビックリ。そのくらい古さがなく活き活きとした文章。朝ドラのマッサンを観ていた私の、鳥井さんのイメージは堤真一だったけれど、読んでいる間中頁の中を彼が駆け回っている感じ。今の時代、もうこんな商売人はいないと思うと残念。湧き出るアイデア、魅せる技術、行動力、信念を貫き通す自信、思いやり。この本で豪快で大きい人をみた。2017/03/16
けいた@読書中はお静かに
28
やってみなはれ!朝ドラのマッサンで興味を持ったサントリー創業者鳥井信治郎。今は大企業のサントリーもウイスキーが軌道に乗るまでは、金策面や戦争や恐慌などの社会面など本当に苦労してた。創業者ゆえのチャレンジ精神は本当にパワフル。サントリーは白州が好き。2014/11/08
時代
14
朝ドラ「マッサン」を観ていて、そんなことより鳥井さんやろ!と気になって読んでみた。知ってるようで知らなかった事が多くためになった訳で。流石鳥井さんはやるなぁと感嘆した次第。山崎には何度か訪れたが、も一度ゆっくり行ってみることにしよう。ウイスキー万歳○2014/11/28
yokmin
10
鳥井信治郎と、つい最近読んだ「海賊とよばれた男」の出光佐三とは共通点がある。ともに明治10年代の生まれだし、敗戦時に日本は必ず復活すると信じたことも同じ。おそらく社員を徹底的に働かせたであろうことも。両者ともに先見の明があった。「美酒一代」の杉森久英は鳥居とは距離をおいて客観的に描写するよう努めたに対し、百田尚樹は出光に徹底的にのめり込んで書いている。当然、断然面白いのは後者の方である。「美酒一代」と日経朝刊連載中の「琥珀の夢ー小説、鳥井信治郎と末裔」伊集院静著との比較にはまだ時間がかかる。2016/07/22
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