内容説明
映画作家として、タレントとして、またコラムニストとして人気の杉作J太郎による初の小説。予期せぬ事態から民間防衛組織に入った元プロレス実況解説の男と、元グラビアアイドルが地球の危機に立ち向かう――。宇宙から届く謎の信号とは?民間防衛組織「BIRD」とは?そして「ジェノバ」とはいったい……?法外なバカバカしさに満ちたユーモアが弾け、独特のペーソスが胸を締め付けるまったく新しいロボット小説の誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
目黒乱
7
むかし、実家においてあったものがサマーベッドという名称だということがわかりました。2014/10/18
フロム
4
内容は予想できたが、異常なまでにハードボイルド。欠点もありますが、それを補って滲み出る中年の悲哀がすごい。杉J先生の文才は余人が認めるところであるが、まさか、ここまで凄いとは。2011/05/26
garth
4
誰が、なぜ、どこで、どうやって、ジェノバを作り、いったいどんな敵と、なぜ戦っているのか何もわからない茫洋とした話で、後に残るのは情念、かな。そして痛恨の念。2011/01/07
arnie ozawa
3
エヴァ的なロボットSFに杉作テイストを加えたものだろうな、と予想して読み始めたところ、もちろん、そういう話なんだけど圧倒的に杉作J太郎の私小説だった。しかも杉作氏の日ごろ出さない闇の部分。これはある意味、「ひよっこ」において宗男おじさんがインパール作戦を語った部分と重なる。重い。2018/01/03
kokada_jnet
3
「杉J MEETS エヴァ」なんだろうなあ、と、予想していたが。その予想どおりの作品なのに、想像を超えた素晴らしい内容に驚いた。設定や描写が、杉J漫画クォリティでスカスカなのに、泣かせる。庵野監督にアニメ化してもらいたい。2011/04/25