扶桑社BOOKS文庫<br> 象の背中 完全版

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扶桑社BOOKS文庫
象の背中 完全版

  • 著者名:秋元康
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 扶桑社(2018/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594050566

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内容説明

著者初の新聞連載、映画もヒットした長編小説の電子化。肺ガンで余命半年と宣告された48歳の男は残された時間を何に費やすか―。死ぬことより忘れられることが怖いと考えた男は、思いを伝えられなかった初恋の人や、ケンカ別れした旧友をはじめ過去の忘れがたい人々を訪ねてゆく。主人公を亡くした家族らの心情を産経紙上に書き下ろした短編6編を特別収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

バネ

71
死を目前にヤりたい放題の中年男の夢物語。さすがに愛人と奥さん会わしちゃダメでしょ?…と思ったら、ソレをも許す奥さんの懐の深さ。そして、さすが秋元康!コトバの使い方がウマく、要所要所で何度も唸ってしまった。やっぱり生きていればこそ、であるコトを痛感した。改めて日々を大切に生きていきたい。2022/09/28

bunmei

52
あのAKB秋元康氏の一冊。「余命半年」と医者から宣告されたら、自分ならどう残りの人生を生きるだろう・・・。主人公は、幸せな家庭と会社での地位も確かな中堅サラリーマン。そんなある日、末期癌で余命半年を宣告され、主人公が選択したのは、残りの生を謳歌すること。「死んでしまうことより、この世に居た事を忘れてしまわれる事の方が怖い」という主人公の考えは凄いけど、自分にはとてもできないだろうし、必死で延命を望むのかもしれない。死への迫真のインパクトと男の惜別のロマンとで、感情の波を押さえることができない一冊です。 2018/05/01

とも

37
★★★★★再読だが、前回同様感動の作品。2015/02/28

あつひめ

26
秋元作品とは知らずに映画を観た。主人公のこれから消えていく命のろうそくがユラユラと自分の呼吸で揺れているような心理描写。死を前にした人の心の葛藤が切なくて、胸がジンジン。文字で追うといかにも身勝手な主人公のように見受けられる。でも、一番死を恐れているのは主人公だ。自分の中で心残りがある人に会いに行く。それは自分が長い年月抱えてきたわだかまりを消す=相手に自分という人間が居た、という新たな種を植え付けるようなこと。愛人と妻、それぞれが別の愛情で包まれている。もしも自分が妻ならば…と思いながら本を閉じた。2011/10/22

sabu

18
仕事、家庭も問題なく愛人とも安定した関係を築いて順調な人生を送っていた47歳の主人公。ある日突然半年の命、末期がんを宣告され全ての延命治療を拒否し、自分なりの“後悔のない半年”を送る決意をし自分の人生を考える。妻の立場からすると、あまりに身勝手な主人公、理解のある家族、愛人の関係が綺麗事で、う~ん?と頭をひねる場面もあったけど、やっぱり最後は涙してしまった。ついつい自分の身に置き換え、最期の時について考えてしまった。愛する人達に見送られ思い残すなく旅立った主人公の最期は理想かな。2012/03/11

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