内容説明
◆ベストセラー『明治維新という過ち』の著者が解き明かす、
明治近代が貶めた「江戸」の価値!
◆日本人なのに江戸を知らない!?
・日本人を輸出したキリシタン
・幕府は鎖国などしていなかった!
・派遣、アルバイトで成立していた大名行列
・江戸~京都約3日! 超特急の飛脚たち
◆世界が学ぶ江戸のエッセンス
今日私たちが「伝統文化」と呼んでいるものの多くは、江戸期に完成されている。それらが失われつつある現在、むしろ外国人によって日本の美点、江戸のすごさが発見されてきた。近代工業社会や資本主義の行き詰まりに対して、世界が期待するのは江戸の持続可能性やそれを実現できる価値観だ。日本人は明治近代が江戸という時代を強く否定したせいで、自らの歴史を正しく知らずにいる。土中深く埋め去られた江戸を掘り起こす!
世界でも最長にわたる平和な時代を維持した江戸――その高度な社会システムとオリジナリティに満ちた精神文化の由来を知る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
62
著者は作家で歴史評論家の原田伊織氏。今日私たちが「伝統文化」と呼んでいるものの多くは江戸期に完成されており、近代工業社会や資本主義の閉塞感に対し、改めて江戸の持続可能性や価値観を見つめ直した一冊。我々の知る「江戸時代」は、勝者である薩長中心の明治政府によって歪められた歴史史観であり真の江戸時代の姿となってないという。幕藩体制という大名連合、鎖国をしていなかった江戸時代、整備された国内ネットワーク、持続可能な江戸社会など記載。九州でのポルトガルによる人身売買がキリシタン禁教の裏にあったのは新たな発見です。2024/01/01
tamami
43
昨日紹介した『「隠しアイテム」で…』が江戸の日常史を読み解く本であるとすれば、本書は私たちが学校で教えられて以来の江戸暗黒史観の呪縛から解き放つ本ということができるかも知れない。元和偃武に込められた幕府の平和への願い。幕藩体制の中、まことに小さな組織であったが、250年余の平和を実現した徳川幕府。いわゆる鎖国の遠因の一つとして、南蛮船の到来以来キリシタンの手によって、日本人奴隷が大量に海外に売られていった史実があること。五街道の開設と共に、宿駅や伝馬制の整備など交通インフラも整い、物見遊山の旅や女性の一人2022/03/07
糜竺(びじく)
22
江戸時代の社会システムが想像以上に、よく考えられておりしっかりしていて驚いた。2021/05/28
せぴあ
11
江戸大好きな私にとって嬉しい本だった。平成に生きる自分の生活を反省させられた。鎖国の陰にどのようなことが起きていたのか、この本で初めて知った。災害や自然環境に対する考え方も平成人は江戸に学ばなければならない。2018/03/17
ますみ
10
江戸時代というのは、明治政府が全否定したほどひどい社会ではなかったということを、日本人はあまり知らされていないんですよね。戦の無い、平和な時代が260年続いたことの秘訣は、なにかしらあるのではないか、と思います。何から何まで大絶賛することはできないにしても、明治維新至上主義から離れて、きちんと向き合って勉強してみたいと思わせる本です。日本人は、本当に日本のことを知らないなぁと思います。明治維新を褒めたたえても、近代史を理解してなかったり。まだまだ、勉強が必要ですね。2020/03/30
-
- 電子書籍
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム【分冊版…
-
- 電子書籍
- 羅王くんは私にかまう[ばら売り] 第2…
-
- 電子書籍
- 英語が話せる人はやっている 魔法のイン…
-
- 電子書籍
- LiVES 108 - ワンランク上の…
-
- 電子書籍
- 透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習…