内容説明
現在、背任の容疑で外務省を起訴休職中である著者による異色の人生相談。投書、電子メール、電話などを通じ、読者から溢れ出る人生の悩みに、外務省のラスプーチンが答える!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
太田青磁
13
貧困、国家、処世、未来についての相談に答えた社会編。職場の人間関係を賃金を確保するためと割り切ることと、苦手なタイプの人間との接触を控えて、恨みや憎しみを持たず、少数のほんとうの友だちをもつというアドバイスに救われます。悩みや不安をノートに書くこと、苦しいときに助けてくださいと叫ぶことは大事なことだと感じます。人間の愛情や思いやりについて描いた良い小説を読むことと、ダメ人間でもさまざまな巡り合わせで人生は何とかなることを分かりたいと思います。それにしても、新自由主義は恐ろしい思想です。2012/10/09
ぎすけ
4
本のタイトルが語るように、本を悩みごとにあげて、著者が答えていくというのは面白い試み。相談の回答については、ツッコミたくなるところもあったけど、電話で相談に応じるなど、真摯に向き合ってる感じはするし、好感が持てたのは、テレビのコメンテーター(特に年配の人)が自己責任論にしてしまいがちな問題も、社会構造の悪さにも起因するということを肯定し、相談者に寄り添う態度。やっぱりキリスト教を深く信仰している著者ならではの回答になる。2015/09/27
さきん
4
貧困はもっぱら本人のせいだけにはできない。最近は、貧困は次の世代へ受け継がれ、日本の結束力を弱めている。中産階級を厚くしなければ、魅力ある国づくりはできない。2015/07/10
maharaja
4
多くの頁を、貧困からくる相談にさいていた。残念ながら貧困は社会の構造的な歪が原因なので、個人の力で解決できる問題ではないらしい。でも、そういう中でも人間として真っ当に幸せに生きる事を諦めてはいけない。個人でできることは、読書。そして、仲間を見つけること。困った時は、信頼できる友人、弁護士などに相談すること。悪い人もいるけれど、必ずいい人もいる。そう信じる。困ったらノートに書いてみる。文字には不思議な力がある。そしてどんな状況でも夢をもつこと。そして信じる。信じる。2013/02/06
ふぇるけん
4
以前、<個人編>の方も読みましたが、こちらも面白く読めました。具体的なアドバイスが相談者じゃなくても参考になります。相談者に合わせた目線と、すごく高い位置からの視点とを両方備えているのはすごい。2012/06/12
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