内容説明
ダニーとボブの狙撃チーム〈シエラ・ブラヴォー・フォー〉は幾多の戦闘を勝ち抜く。が、北ヴェトナム軍を支援するソ連は超人的な射撃技術と精神力を持つスナイパーを送り込んで来たのだ。ボブ・リー・スワガー海兵隊一等軍曹対謎のロシア人スナイパーの狡知を極めた闘いが繰り広げられる。だがこの闘いダニーを失ったところで中断されることに・・・。そして永い時間が経過し舞台は米国国内へ移る。ひっそりと牧場に暮らすボブ・スワガー一家を狙ってあのロシア人スナイパーが現れた!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いおむ
32
すごく面白かったー!上巻前半の相棒ダニーがヴェトナム送りになったくだりがこのように回収されてまとまるとは!見事でした!2023/04/23
み
30
今作も、ボブさんカッケー♪一旦決着したかと思わせてからの、もう一回。はぁ〜、そうなのねぇ。このシリーズ好みです。2021/07/24
Kajitt22
28
上巻の南ベトナム、豪雨の中の熱帯雨林でのベトコンとの闘い、下巻、雪に埋もれたアイダホの牧場での夜明けの死闘。著者の情景描写の文章は細密で映像的で、その場所に自分がいるようだ。それにもまして、銃器、ナイフの描写はほとんど異常とも思えるくらい細かい。プロットに破たんはなく、少しできすぎにしても、上下巻を一気に読むことができた。これで3部作を再読。2017/02/15
みみぽん
27
上巻の泥とナパームのベトナム戦線から一転。下巻は米へと帰途につきPTSDを抱えたままのボヴを戦場から狙い続けるロシアスナイパーとのほぼ一騎打ちに!ボブが不死身であれば妻であり元ダニーの嫁でもあるジュリィも鋼のように強い!娘ニッキもしなやかで順応性バツグン。このシリーズが単なるドンパチ物にならないのは著者の根底にある´銃を使用し人を死なせる´ことへの苦悩、戦争は無意味であるというボヴの知性をちゃんと際立たせているところ。スパイ要素あり平和運動で命落とした若者たちの謎、最後の結末はエンタメのお手本のようでした2024/05/18
reo
24
ベトナム戦争でボブ・リー・スワガーの相棒ダニー・フェンがスナイパーの的にかかり撃ち倒される。一転、第三部ではアイダホの田舎の牧場の場面に切り替わる。ボブの妻ジュリィと娘ニッキが飼い馬の散歩に出ている。ボブは遅れて別の道を進む。ジュリィは隣人のフェロウズさんと挨拶を交わす。その時フェロウズさんの頭が吹き飛ぶ❗ジュリィも肩を撃たれるが…。家族まで狙われたボブはCIAとの合同作戦でスナイパーを追い詰める。雪山でのスナイパーVSスナイパーの対決が見もの❗終わったと思ってからの、どんでん返しが凄い❗堪能しました☺️2019/12/05