竹書房怪談文庫<br> 実話怪談 怖気草

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竹書房怪談文庫
実話怪談 怖気草

  • 著者名:神沼三平太【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2018/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801913929

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内容説明

死ぬ。消える。終わる。
3択しかない恐怖。シンプルに恐ろしい「超」ヘビー級怪談!

屋根裏に掛けられた襖の絵の掛け軸。集落に伝わるそれにはある役割が…「掛け軸」、屋上にある社に生贄を捧げているという噂のビル。オーナーは何を隠しているのか…?「蛇塚」、山で偶然見つけた石碑、その写真を撮った男はやがて…「Kヶ岳の写真」他、ヘビー級のガチ怖25話を収録。風にざわざわと鳴く草葉のように、厭な予感が聞こえてくる。姿は見えないが、それはもう皮膚の上を這っている。やがて手足に絡みついた怖気は、絶望的な重さとなって貴方を闇の底へと引きずり込む。どこまでも深く、深く。圧倒的な負の重力――この怪はとてつもなく重い。

著者について
神奈川県出身、O型。大学の非常勤講師として働く傍ら、趣味で実話怪談の蒐集を始めた。実話怪談コンテスト超-1/2010年大会、稲川賞受賞。第8回ビーケーワン怪談大賞優秀賞受賞。2011年『恐怖箱 臨怪』(竹書房文庫刊)にて単著デビュー。主な作品に〈憂怪〉四部作『恐怖箱 崩怪』『恐怖箱 坑怪』『恐怖箱 叫怪』『恐怖箱 醜怪』(竹書房文庫刊)、『恐怖箱 袋小路』(Kindle)、共著に「恐怖箱 百物語」シリーズ等がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

65
実話怪談集。後味の悪い話が揃っていてこれはこれで好みなのでだが、因果応報とか肝試しに出かけた果てに…等のある意味類型的な話が多く逆に懐かしくなる。奇妙な話系が多い最近の実話怪談において、このスタイルは一周回っているような気がしないでもない。全体中の白眉は「Kヶ岳の写真」自分が登山をする上に、とても嫌なある構造をしているおかげで読んだ後とても後味が悪い。他にも「ダイビングスポット」や「蛇塚」等、何かが隠されているのにそれが何かわからないものにいいものが多いように思う。久々に嫌さ溢れる怪談を堪能した気がする。2018/05/16

眠る山猫屋

51
狂気が招く怪異?怪異が壊れた人間を見つけだすのか?序盤の『コレクター』辺りから、二種類の恐怖が混合していく。小さな心霊現象の延長上に更なる深淵『道』。闇稼業から始まる人間の悪意の底知れなさと、反動として襲い来る見えない復讐『オレオレ詐欺』。弔いを続けねばならない因習『出られない』など。実話怪談ならではの、結末の見えない怖さがたんまりと詰まっている。2023/03/26

あたびー

43
本の感想の前に…中古で購入しましたが、中にたくさんの髪の毛が挟まっていました…はらい落とそうにも付着していてなかなか取り除けず…苦労して取り除きアルコール消毒しました…本文とは関係ないなくて申し訳ありません…特に厭な話ばかり集めたシリーズの1冊です。中国の方の話からは設計士の先生の話にでてきた蔵の中の箱の中身を思い出しました。山に登る人は読まない方が良いと書いてあったのに読んでしまった話ですが、私も渦が巻いてる写真を上高地で撮ってしまったことがあります。やはり読まなかった方が良かったでしょうか…2023/03/08

ラルル

21
相変わらず神沼さんの本は嫌な話満載でイイ。読み勧めていて何となく気になった「蛇塚」の秋津さんと清瀬さんという名前は「道」で出てきた駒澤くん、池尻くん、渋谷さん、溝口さんに高津さんで確信に変わりました。登場人物が多いと仮名を考えるのも一苦労だものね。耳馴染んだ駅名なので人物が覚えやすく、これはなかなか良かったです2022/02/21

あーびん

18
結末が「死ぬ。消える。終わる。」の3択しかない実話怪談集。必然的に重~くいや~な話ばかりで、表紙の怖さもあいまって破壊力ある1冊。怖いだけではなく、同時に哀しさや切なさを感じる話も多く何ともいえない読後感に。終盤の「Kヶ岳の写真」「螺旋物体」「出られない」のたたみかけるような流れがよい。2018/03/26

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