集英社文庫<br> 小説版 監査役 野崎修平

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集英社文庫
小説版 監査役 野崎修平

  • ISBN:9784087456967

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内容説明

大手都市銀行「あおぞら銀行」巣鴨支店長の野崎修平は、支店の閉鎖に伴い監査役就任を命じられた。ときは1998年、バブル経済崩壊を受けて金融業界もまた混迷を極めていた。不可解な高額融資、役員の派閥争い、政治家との癒着疑惑。様々な抵抗や嫌がらせを受けながらも、野崎は銀行内にはびこる不正や経営問題にメスを入れるべく奔走する。自らの正義を信じ、人々のため懸命に働く男を描いた企業小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yunemo

18
細かい点に拘らずに楽しめました。どうも監査役というポジションの位置付けに曖昧さが残りますが、それを差し引いて正義の味方的なエンタメとして十分に。漫画から始まっていたのですね。集英社文庫の「平成といえば」シリーズの一環なんですか、この編集結構面白い感覚ですね。平成といえばバブル崩壊、改めて今、書下ろし、あまりにも世界観が、人物感がデフォルトされ過ぎて身を引きながら、それでも楽しんで。こんな感覚を残して読了です。金融業界、この時、時代からほんとに変わったんでしょうかね。組織で生きてる人達の不遇って現実的です。2019/01/20

くま

5
銀行だけが守られたパブル崩壊あと。 貸し渋りで多くの中小企業が苦しむなか、 金融機関で働く人は何を感じ考えたのだろうか? 社会的意義から守られて、保身のために動いたとしたら、許せない。 そんな脳死状態の中で一人孤軍奮闘する野崎修平の姿はスカッとします。2018/09/04

masa

4
正義感の振りかざし方がやや傲慢で、自分本位。かつ現実感のない展開で、小説としてはまぁ面白いが、それだけという感じ。たまに現れる社内の協力者への扱いもぞんざいで真相究明の方法も直線的かつ短絡的。監査役という普段スポットが当たらないポジションを取り上げているだけに、物語にリアリティを期待したがそこは期待はずれ。2018/04/24

Ken Wada

3
私も会社の不正を上申して左遷されそうになっちゃいましたけど、今は復活。見ないふりをしている取締役はいっぱいいるぞー。おっさんの世界は良い悪いじゃなく、好きと嫌いで成り立っているのだ。2020/07/13

乳酸発酵のお陽

2
半沢直樹的な。すべて織田裕二に変換するとあっという間に読める2024/03/14

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