内容説明
鉄道ファンや沿線住民をはじめ、多くの人から愛される京急。
SNSなどでも、その「愛」を語るコメントが、ほかの鉄道会社に比べ目立っている。
人々を惹きつけるその個性、取り組みとは何か?
本書では、会社の歴史的“生い立ち”をはじめ、
車輌や運行など、独自の思想で鉄道事業を展開してきた数々の事例に触れながら、
京急の真髄に迫る。
■著者紹介
佐藤良介(さとうりょうすけ)
昭和26(1951)年、神奈川県横須賀市生まれ。以来、京急沿線で暮らす。
『京浜急行 電車と駅の物語』(吉川文夫共著/多摩川新聞社)、『京急の駅 今昔・昭和の面影』『京急の車両』『京急電車の運転と車両探見』(JTBキャンブックス)ほか、京急電鉄をテーマとした著書多数。
目次
●本書の主な内容
口絵写真(カラー) 現在の京急の電車
第1章 人々を惹きつける京急らしさ
第2章 歴史に見る京急電鉄のこだわり
第3章 信頼をつかむ柔軟な運行
第4章 高性能車輌へのこだわり
第5章 サービスに見る粋な計らい
第6章 京急はこれからも愛され続けるのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
72
先日の京急脱線事故の時、京急を応援する声が多かった。京急って、どうしてこんなに愛されるんだろうと思っていたら、図書館で本書を見つけた。歴史や電車の種類等、多岐にわたって、京急の魅力を解説する。私も、羽田に行く時利用するが、京急の魅力は、人間味なんじゃないかなと思う。2019/10/18
おいしゃん
28
交通新聞社新書である類書の、阪急、京阪の本に比べると、やや肩透かし感。 短い沿線とはいえ、京急には面白い街や変わった駅も多いので、もう少し突っ込んだトピックやトリビアが欲しかった。2021/02/08
bura
28
読友さんの感想に惹かれて。先日の事故の復旧の早さに驚きましたが、本書によると「いっとけダイヤ」と呼ばれる対応があるとの事です。事故の際、不通区間を極力短区間にとどめ、運行できる区間で折り返し運転をして、その間に素早く復旧させる。沿線利用者も「行けるところまで行けばそのうち再開する」という阿吽の呼吸があるとの事、これだけでもいかに京急が地元と密着しているのかが分かるエピソードでした。著者の京急愛も素晴らしかったです。2019/10/23
わんつーろっく
22
泉岳寺から三浦半島を目指す京急電鉄は、コアな鉄道ファンからも熱狂的に愛される私鉄なんです。東京〜神奈川在住ではないとピンとこないと思いますが、なんてたって赤い電車はかぶりつきがたまらない。超特急(^^)雪にも負けず、止まらない止めない「いっとけダイヤ」お得なきっぷも色々、横浜・横須賀・葉山・三崎でマグロ食べてね〜 通勤列車でありながら、身近な観光地でたっぷり楽しめる京急、大好き。2023/09/08
いりあ
10
関東の一私鉄である京急がなぜ色々な意味で支持されているのかを歴史、車輌、運行ダイヤ、サービスなどの観点から探る1冊。京急に乗車中に読んでいました。普段から京急を利用しているとなんとも思わないというか、それが当たり前のことなのですが、こうやって文字情報としてインプットされると、新鮮に感じます。今年は、京急創立120周年のイベントが色々と開催されているので、これを機にもう一度見直してみようと思いました。2018/03/04