内容説明
北町奉行所・例繰方同心の末広喜十郎は、人付き合いが苦手で本好きないっぷう変わった男。他の同僚からは『ぼんくら』などと揶揄される始末だが、難事件の探索では意外な冴えを見せることも。そんな喜十郎が、一膳飯屋で働くお松という娘に恋をする。喜十郎の好意に対して、素直に応えたいお松であったが、この若い娘には、とんでもない秘密が隠されていた。前将軍・徳川吉宗の子であり、御三卿一橋家の姫――それが、お松がひた隠しにする本当の身分なのであった。そんなお松が、ある日、謎の刺客たちに命を狙われる。負った傷の療養と、敵の真の正体を探るため、お松一行は神奈川宿へと旅に出るのだが……。大人気シリーズの第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Crystal.B
1
相変わらず、大きな事件もなく凪のような展開です。まぁ、刺客に襲われたりしているわけで、命の危険にさらされてる状況なので、普通の人だったら一大事なのですが、緊迫感に欠けるのがこのシリーズのいいところ？とはいえ、最終巻ではどうも結ばれるようで、そこへいくまでの経緯と落としどころが気になって全部読んでしまいそうです。2019/03/11
