カエルの歌姫

著者名：如月かずさ【著】

講談社（2018/02発売）

• ISBN：9784062170123

内容説明

「アイドル志望の女子を紹介してくれ」校内放送で学校のアイドルをプロデュースする企画を立ち上げた幼馴染から、そんな相談を持ちかけられたぼくは、動画サイトに歌声を投稿している知り合いを紹介する。しかしその「知り合い」雨宮かえるには、とある秘密があって――誰にも言えない願いと初めての恋に揺れる少年の、さわやかなジュブナイルストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[takaC]

図書館のYA棚で別の本を探していてたまたま近くにあったのでなんとなく借りてきて読んだのだけど予想外に面白かった。深刻に読むと深刻な要素もあるような気もするけどそこはおおらかな気持ちで読もう。

2016/03/06

[ぶんこ]

女の子になりたい花咲圭吾君が、努力して女の子の声が出せるようになり、覆面アイドルとして中学校内のアイドルになってしまう。 真面目なハナは皆を騙している事が辛い。 そこに、ラブレターのようなファンレターを出した2年の堀井君が「かえる」がハナだった事を掲示板に暴露。 ばれた後の流之助君が素敵で、ハナには素敵な仲間がいて本当に良かった。 孤立していたらと思うとゾッとします。 孤立していた水瀬さんも、ハナと親友になれたようで、それも嬉しかったです。 仲間っていいなと痛感する物語でした。

2015/10/31

[はる]

これ、面白い～。ＹＡなのでさらさらと読みやすいけれど、爽やかで青春！大人でも楽しめます。越谷オサムさんの作品に似た感じでしょうか。キャラクターもきちんと描かれていて好感が持てます。

2015/10/21

[ゆみねこ]

正体は中３の男の子なのに、女の子の声で歌う花咲圭吾。覆面アイドル「雨宮かえる」は校内放送で大人気に。なりたいものになれる喜びと、自分の心との葛藤。児童書のコーナーで見つけたけれど面白かったです。

2013/05/28

[もえたく]

校内放送に突然現れた覆面アイドル。瞬く間に全校生徒の人気者になるが、彼女の正体は女性の声が出せる、いわゆる「両声類」の男子中学生だった。本の楽しみの一つは、知らない世界を垣間見ることだと思いますが、「両声類」は初耳。ストーリー自体も、友情、裏切、恋愛と青春ど真ん中小説で、大人が読んでも面白いＹＡ小説でした。

2017/09/24