文春e-book<br> 『スタア誕生』

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文春e-book
『スタア誕生』

  • 著者名:金井美恵子
  • 価格 ¥1,629(本体¥1,481)
  • 文藝春秋(2018/02発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163908007

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内容説明

あの人たち、あの娘たちは今
どうしているのだろうか――

すずらんの香水、首筋に感じる風、
数多の映画の情景、幾度となく紡ぎ直される物語。
50年代の記憶を精緻に編みこんだ
切なく甘い最新長編小説。

彼女はスタアになれるのか?
『スタア誕生』公開にちなみ、地方都市の映画館で
ニューフェース審査会が開かれる。
揺れながらカーテンが引かれ、シャンデリアは虹色に輝き、
まばゆい光のスクリーンで、私たちの〈金魚の娘〉は
はなやかに泳ぎまわるだろうか……

傑作「噂の娘」(講談社)から16年を経ての姉妹篇。
作家生活50周年記念刊行。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

フリウリ

18
他者のおしゃべりに耳を傾けるとき、話されている内容のすべてが把握されなくても、話の流れとか、口調とか、声の大小や抑揚とか、表情や(思わせぶりな)視線や身振りとかで、だいたいの内容は推測できます。生きていくには十分なほどの、人間同士のそういう「交流」の段階を、わたしはおもしろいと思います。この小説も、そうした交流の1つとして読めるので、とてもおもしろく、ハッピーです。新刊には疎く、金井美恵子さんだけは気になるものの、気づいたときには刊行から数年経っていることがしばしばですが、金井さんのファンです。92023/12/05

あ げ こ

17
読めば読むほどに面白くなって行く凄さ。読んでいれば読んでいた分だけ、より楽しい。読む喜びは増す。読む事で引き出されて行くもの、寄せ集められて行くもの…境目なく混ざり合い、溶け合い、やがて埋もれてしまい、けれど未だ消える事なく熱を持ち続けていた記憶、情景、感覚…そう行ったもの達が多ければ多いほど。金井美恵子と言う至福はより濃さを増す。金井美恵子の本の中で、或いは別の誰かの本の中で、或いは自分自身の生の中で、感じ、体験し、生きた時間、取り込んだ情景…そう行ったもの達が多ければ多いほど。金井美恵子は面白くなる。2018/03/22

阿部義彦

15
図書館本。金井美恵子さんの小説らしい小説は初読みです。どうやら『噂の娘』の続編らしいですが。昭和30年代くらいの庶民の暮らしぶりが書かれて居るが、矢張り牛のヨダレの様な長いセンテンス、しかも()も多用なのが先ず読みにくく感じます。こうゆう書き方をする人は概して頭は良いのですが(例→橋本治)次から次へとイメージが湧きすぎるんでしょうね。内容は正直可もなく不可もなくという感じでモナミ美容室を巡る人と風俗という感じで感動とかとは縁の遠い失われたスケッチの様。今の所自分としては評価不能、他のを読まないと。うーむ2023/06/25

あ げ こ

13
『『スタア誕生』』の、何によって泣くのか、何によって涙は溢れるのか。例えば銭湯の〈小さく波立ってゆらめき〉〈差し込む天井の明かりとり窓の光線をゆらゆら反射させるお湯のなかで〉まるで泳いでいるように見える〈金魚の娘〉の〈アザ〉や、〈水色の天井に〉踊る幾つもの〈光の斑〉と〈いくつものエコーになって波のように天井をかけぬける〉〈笑い声〉によって、美容院の店内にいつもあふれている〈平板な白っぽい光線〉〈全部で四つある鏡と天井から吊るされたシャンデリア風のカット・グラスの飾りが垂れているキラキラした明るい虹色の光〉2022/02/05

あ げ こ

12
例えば〈薄いピンクで厚地のデシン風のカーテン〉とそこに〈丁度、星空のようにちりばめて縫いつけて〉ある〈ガラス玉〉に、〈夕日かそれとも朝日に染って淡い透明なバラ色に薄く光っている空の下にある池の噴水からとびちる水の飛沫に光線があたって、透きとおるまばゆい七色に輝いている様子を連想すべきなのかもしれない〉空間。或いはその〈無数のガラス玉〉の振りまく〈光の飛沫〉(〈天井や壁の照明を反射させて透明に輝く青や紫や赤やオレンジの…〉)と〈光の飛沫〉が開くスクリーンの白い輝き、〈シネマスコープの深紅色の絹地を背景に〉2022/02/05

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