内容説明
西郷隆盛を中心に幕末から西南戦争までの薩摩士族や、その伴侶らの証言を発掘し、同時代人の肉声から「西郷とその時代」を浮き彫りに。著者は古書店で偶然、明治維新の立役者らの記事を集めた明治の新聞スクラップブックを発見した。その驚きの中身とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たくろうそっくりおじさん・寺
82
大河関連本の割に読メのuser数が少ないが、勿体ない。みんな読めばよいのに。この本は幕末研究者の著者が古書店で見つけた幕末薩摩関係者の回顧録(鹿児島新聞掲載のもの)のスクラップブックから出来上がったもの。後書きによると二人の作家に借りパクされた貴重な物である。経験者や目撃者が語る西郷隆盛と維新の薩摩。むかしむかし人命は軽かった。「異人を斬ってみたいなぁ」と考えている15の少年(実際に斬る)や面白半分で戦う戊辰戦争の青年武士、斬った相手の口に斬ったチンポコを突っ込む西南戦争の西郷軍。西郷どんは立派だが。2018/04/09
六点
70
他の方のレヴューにある通りの、明治維新薩藩武士(以外にも多数の証言あり)の維新回顧談である。維新150年や大河ドラマ『西郷どん』関連本として出されたのであろうが、それだけに留まらぬ価値がある。後書きに、小説家に借りパクされた事を書いておられるが、この珍しい史料に狂わされた方のお名前を是非とも承りたい所である。2022/04/23
えぬ氏もわるよのぉ
11
生麦事件の刀の話が興味深かった。英国人を斬ったときに曲がってしまったが、一晩たったら元に戻っていたという。曲がった日本刀が自然に直る話はほかの本でもいくつか読んだことがある。この刀は戊辰戦争でも斬り合いに使ったが、一度曲がった刀は曲がり癖がついてしまって、たびたび曲がったという。これも別の本でも読んだことがある。西郷隆盛の肖像画の話もあったが、肖像画は隆盛の実像を伝えていないという説もあるが、実際に会った人が画家に注文を付けて描かせているのだから、まるっきりかけ離れているということは、やはり無いだろう。2022/05/20
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