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内容説明
平成31年を迎える2019年から新しい元号を用いることが決まり、激動の平成時代が、ほぼ30年で終わりを迎えることになった。そこで、池上彰氏に、世界の中の日本・平成時代を読み解いていただく。「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズの特別版でもある。
バブルの頂点から始まった平成時代は、その後、バブルの崩壊、失われた20年を迎えることになる。くしくも平成のスタートは、東西冷戦終結とも重なり、新たな対立構造、グローバル社会と歩みを同じくする。日本の大きな分岐点となった激動の平成時代を世界との関わりから読み解く。全面2色展開とし、写真や図表、イラスト図解などを多用する池上「平成」解説講義。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
70
平成時代を振り返る。この本は簡潔で要点を押さえてくれるのでとても参考になった。読んでゆくとこの平成時代が残したものは負の方が多かったと思う。大災害、就職、働き方、税金、保険他、期待していたことの裏返しが多かった。 このままで時が過ぎると令和史というものも、あまりいいものにはならないような気がする。庶民はなんとか生きるのが精一杯の時代・・・2025/02/26
33 kouch
31
後半の都知事の変遷が、今までのシリーズにない話で面白かった。確かに都の機能を考えると国政の大臣以上にパワーを持つ。美濃部→鈴木俊一→青島幸男→石原慎太郎→猪瀬→舛添→小池…池上さんのそれぞれの総括をみても非常に個性が強い。池上さんが都知事になって教育や文化に力を入れてもらいたい。2025/05/10
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23
参考文献に池上さん自身の著者が大量に記されているように、いわゆる「リライトもの」の側面が強い。思えば、池上さんは平成という「わかりやすさ時代」の申し子と言えるのかもしれない。『こどもニュース』から池上解説の確立まで、その仕事は「手っ取り早く知識を得たい」というニーズに応えてきた。一方、池上さんは「簡単に読み解けるニュースはない」ということも同時に伝えたかったはずだが、その「わかりづらい」姿勢は批判を受けてきた。新しい元号の下では、また違ったジャーナリズムの形が登場するのかもしれない。2019/01/05
真香@ゆるゆるペース
20
平成が終わるまで残すところ約半年、来たる新時代の前に今一度振り返っておこうかなと… 昭和から平成に変わった頃は既に物心ついている時だったので、平成初期の出来事は記憶に残っており、こんなこともあんなこともリアルタイムで見聞きしたものばかりで、懐かしいなという気持ちで読んだ。理解しているつもりだったことでも新しい発見があり、池上さんの噛み砕かれた分かりやすい解説のおかげで知識を深めることが出来て、とても勉強になった。2018/10/06
hk
18
”因みにアメリカの郵政事業はバリバリの国営です”こうした皮肉が要所要所でピリリと効いている一冊。さて平成の妖怪のオイラにとって元号の変更とは「公職追放」「妖怪パージ」に他ならない。来年4月30日に迫った活動停止を前に平成というオイラの黄金時代を本書にて一足早く懐古させてもらった。……リクルート事件では危ない橋を渡ったものだ…使えなかった近衛文麿と鳩山一郎の孫っ子…アジア通貨危機で一山当てたっけ…フセインはウチで執事やってるっちゅうねん……走馬灯のように妄想が駆け抜けていった。うむ、あと一年最善を尽くそう。2018/05/27




