内容説明
進吾と香玉(ヒャンオク)――日本と朝鮮の若者は、顔を見合わせて誓った。「戦争を起こさぬためのつっかい棒になる」少年たちの友情を戦争が引き裂いた。日朝の悲しい歴史の引き金ともいうべき文禄慶長の役に舞台を設定し、時代の波に翻弄される少年の姿を描く著者渾身の野心作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともさん
4
秀吉の朝鮮出兵に対馬の少年が参加した形でストーリーが展開され、史実が分かり易く素晴らしい作品だった。2018/02/17
KIYO
2
【図書館】とても良かったです。戦争を通して対馬と朝鮮のつながり、人と人とのつながりや憎しみが描かれており、すごく伝わってきました。一人の権力者の為にたくさんの犠牲になる命があっても、何も出来ない進吾の苦悩がよく分かりました。2020/05/19
ユキ@うろちょろ
2
進吾たちが生きた時代から現代にいたるまで、他国との関わりをよくするも悪くするも私たちの肩に掛かっているということなのか。あの人がどうなったかをはっきりさせない(というか分からない)のが、大きな歴史における人間の存在というか、妙なリアリティがある。2012/07/25
kaoruko
1
YA向けの「はじめて読む歴史小説」と帯にあります。 秀吉の朝鮮出兵のころの話です。 こういう小説をもっと読んで、歴史に対して、自分自身が考えるということは重要なのだろうと思いました。 ちょうど、韓国と、竹島問題など発生してしまっている現在、ぜひ、たくさんの若い人に薦めたい。 何がいいとか悪いとかいうことではなく、自分の立ち位置を考える意味でも。2012/11/14
きゅー
1
直接描いているのは秀吉の時代だけど、思いっきり現代に警鐘を鳴らしている感じ。たった1人の為政者が起こす戦争を止める術を、私達はまだ持ってない。 キツめの描写もあるしかなり重い内容だけど、ストレートでわかりやすいから、いろんなことを考えるいいきっかけになりそうな本だと思った。2013/10/16
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