小学館文庫<br> 夏の雷音

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小学館文庫
夏の雷音

  • 著者名:堂場瞬一【著】
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • 小学館(2018/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094064933

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内容説明

神保町から消えた名器を巡り殺人事件が発生。

神保町のギターショップから消えた1億2000万円のエレキギター。それはアメリカのオークションで落札されたギブソン58という幻の名器だった。盗難にあった店のオーナーはその後謎の死を遂げる……。神保町にある明央大学法学部准教授の吾妻幹は生まれも育ちも神保町。愛する街で起こった謎の殺人事件を追跡することに。教え子の女子大生を助手にして調べていくうちに億単位の値がつくヴィンテージギター業界の内情、オークションの世界のからくりを知る。そんな吾妻の前に地元神田署の刑事が立ちはだかるが……。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『夏の雷音』 の文庫版となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

108
警察ものなのですが、主人公は大学の先生で、嫌味な刑事が出てきます。神保町の街でギターが絡むというと逢坂剛さんの物語を思い出してしまいました。同じようなシチュエーションですがこちらの方が軽い感じがしました。有名なカツカレーのお店や喫茶店が出てきます。カツカレーの向かいの餃子のお店も出してくれたりカレーのお店を出してくれてもよかった気がしますが。2018/03/15

のり

87
1億2千万で落札したヴィンテージギターが紛失。相談にのった大学准教授の「吾妻」。日を措かずに楽器店オーナーで高校の後輩でもある「安田」が殺害される。高額なギターを失い、命までも…無念を晴らそうと事件調査に乗り出すが、大学の先輩でもある刑事にクギをさされ思うようにいかないが、地元・神保町の伝手を頼って真相に迫る。全てはギターが魅力に取り憑かれた者達の悪意。神聖視されたギターへの冒涜でもある。2019/08/06

タツ フカガワ

48
神田神保町で生まれ育ち、今もこの町で暮らす大学准教授の吾妻は、高校の後輩安田が営む楽器店から世界に1台しかないといわれる1億円のヴィンテージ・ギターが盗まれ、その行方を探すことに。が、その安田が殺される。いまは閉店した人気カレー店「キッチン南海」から始まる物語は、「古瀬戸」「さぼうる」「共栄堂」「揚子江菜館」など実在の店がばんばん出てくるのも懐かしいご当地ミステリー。登場人物にヴィンテージ・ギターのコレクターという会社社長がいますが、20数年前に世間を騒がせたあの社長と重なりました。2022/07/25

タイ子

44
警察一辺倒の小説ではないが、殺人事件は起こる。真相究明に奔走するのは法学部准教授。超高額のギターが盗難に遭ったと高校の後輩に助けを求められた准教授がひと肌脱ごうかと思っていた矢先、その後輩が殺される。准教授の周囲の人間たちが顔見知りの刑事だったり、大学の教え子だったり、友人たちが皆先輩、後輩だったりその範囲の狭さには笑える。こちらはロックギターの事などサッパリだが、准教授も同じなのでそこは説明がてらだんだん詳しくなってくる。やや退屈気味に読んでいくうちにいつの間にか引き込まれてるという堂場さんならではかな2018/05/30

Syo

30
面白い。 かな?2021/02/12

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