内容説明
2017年10月22日に行われた衆議院議員選挙。「希望の党」は235人もの候補を擁立しながら、当選したのはわずか50人と、公示前よりまさかの7議席減。9月25日の結党宣言時には飛ぶ鳥を落とす勢いだった小池百合子東京都知事だったが、その後、あっという間に失速したことをはからずも証明してしまった。
果たして国民はここから“希望”を見出すことはできるのか? 官房長官会見で名を馳せた女性ジャーナリスト・安積明子が、独自の視点で「希望の党」の凋落と突然の代表辞任劇を赤裸々に綴る。
さらには前原誠司氏、細野豪志氏、若狭勝氏、玉木雄一郎など、“小池”にはまってしまった男たちの悲喜劇も詳細に綴る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
謙信公
6
なぜか首相官邸や自民党本部は都連が反対する彼女の都知事選出馬に好意的だった。本音は、掻き回すだけ掻き回す厄介者を国政から追い出したい。二階氏が次期都知事選でも彼女を推す意味が分かる。若狭氏が熱心に応援していたのも東京10区の後釜狙い。国政で目立たないから都政に活路を見出そうと就任し、「目立ちたがり屋のパフォーマンス」ばかりなので時が経てばボロが出てくる。結局、都民ファーストの会も失速、希望の党はなくなってしまった。五輪問題でも、掻き回したツケがマラソン札幌移転問題に発展している。「小池には知らせるな」と。2019/10/30
Akio Kudo
2
★★★ 非常に興味深い小池百合子とその関連政治家たち。読んでいて、感心させられる場面もあった2020/06/17
湘南☆浪漫【Rain Maker】
2
完全に本のタイトルで購入(笑) 潮目が変わる部分が書かれていて、政治も難しいな、と。 ある程度自己中心的じゃないと務まらない部分もあるんだろうけどね。2020/01/26
みじんこ
2
あの政局を振り返る。都知事選や、希望の党代表選の内幕の話もある。大串・玉木の野党共闘への考え方の違いは選挙の強さにあり、というのは納得。若狭が小池にすり寄っていたのは選挙区の関係があったという見方もなるほどと思わせる。政治家への執着は父の影響があるのでは、という話は初めて聞いた。立民の躍進は、やはりSNSの活用。「民衆を導く自由の女神」の例えは面白い。都知事選に出ると決めた小池の印象の変化の話は前に聞いたことがあったが、何があったのだろう。自分こそがブラックボックスであった小池劇場の第二幕は…なくていい。2017/12/06
たろーたん
0
「希望の党って何だったのか?」を知るために読む。概略を説明すると、2016年に東京都知事となった元自民党員の小池百合子が、公明党と協力した都民ファーストの躍進と自分の人気から、突如立ち上げた保守政党だ。改憲志向や集団的自衛権は自民党と同じだが、モリカケ問題を追及するクリーンな政党、簡単に言うと汚職のない自民党みたいな政党を作ろうとしたのだ。これに、当時共産党との共闘路線で人気を落としていた民進党・保守系の前原誠司が近づき、小池人気と民進党が合わさって政権交代しようとした。(続)2024/11/19
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