内容説明
能「松風」、狂言「木六駄」、説経節「かるかや」ほか、近松門左衛門の世話物やいわゆる三大浄瑠璃といった傑作を、作家の新訳で収める画期的試み。舞台もさらに楽しめる最高の一冊。
解説=池澤夏樹
解題=宮本圭造、阪口弘之、内山美樹子
月報=酒井順子・後藤正文
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
138
この巻には、おもに人に見せるための作品が収められています。しかも現代訳でかなり興味を持って読みました。能・狂言は岡田利規で、訳していると現代音楽(例えば卒塔婆小町だと中島みゆきとか)が頭に浮かぶと言っています。また伊藤比呂美さんの説教節は読んでいてかなり気持ちがよくなります。曾根崎心中がいとうせいこう、女殺油地獄が桜庭一樹、菅原伝授手習鑑が三浦しおん、義経千本桜がいしいしんじ、仮名手本忠臣蔵が松井今朝子で豪華な顔ぶれです。まるっきり原作とは異なる作品としても面白いと感じました。2016/10/31
starbro
122
池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ第ニ十ニ弾です。本全集の最長頁巻(読書メーター上では640Pですが、実際は842Pです。)ではないでしょうか?タイトルは知っていても、ほんど読んだことがない能・狂言・浄瑠璃の世界、貴重な経験です。原文を読んでいないので正確にはわかりませんが、オーソドックスで読み易い現代語訳です。能・狂言はやっぱり舞台が好い(特に幽玄な薪能)ですが、浄瑠璃の作品を堪能しました。オススメは三浦しをん訳の「菅原伝授手習鑑」、いしい しんじ訳の「義経千本桜」です。2016/12/04
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48
『舞台・芸能の名作を新訳・全訳で。』この文言に惹かれ手に取りました。お恥ずかしい話ですが、お能や、狂言を全く観たことがありません。理解できるとも考えられませんでした。それでも有名どころを押さえておきたい…という欲。申し分無く満たしてくれました。時々散見する現代言葉の妙にクスリと笑いながらも思いのほか、引き込まれました。どれもこれも内容的はどこかで聞いたことがあるようなお話💦だけど、じっくり読むと確かに心にしみてくる。やっぱり名作は名作なんだと改めて感じます。→2022/12/09
Nyah
47
感想会のため曽根崎心中のみ読了。別訳でも同じく曽根崎心中のみ読了したが、比較していとうせいこうさんの訳が素晴らしいと感じる。流れるような文章で勢いが良い。きっと近松門左衛門はこんな感じで読み本書いてたんだろうなと思う。/曽根崎心中についての感想は角川ソフィア版にて書く予定。2023/10/29
ちえ
37
義太夫浄瑠璃の三大名作と言われる『菅原伝授手習鑑』、『義経千本桜』、『仮名手本忠臣蔵』が収められている。『菅原…』は先日、文庫で読み、今回は『義経千本桜』をと図書館から借りてきた。実は安徳天皇は逃げ延びていた、狐の両親は初音の鼓等、すごい想像力。いしいしんじさんの現代語訳で読みやすい。以前角田光代さんで読んだ『曾根崎心中』もいとうせいこうさん訳で入っていてつまみ読み。他のも気になる。返却したけれどまた借りてこよう。2025/10/14




