日本経済新聞出版<br> 現場が動き出す会計 ―人はなぜ測定されると行動を変えるのか

個数:1
紙書籍版価格
¥2,640
  • 電子書籍
  • Reader

日本経済新聞出版
現場が動き出す会計 ―人はなぜ測定されると行動を変えるのか

  • ISBN:9784532320645

ファイル: /

内容説明

「会計を知らずに経営はできないと喝破したのは」稲盛和夫氏ですが、経営戦略と会計の融合を目指しているはずの管理会計のテキストの多くは未だに会計の世界の流儀に縛られ、その目的を果たせていないのではないでしょうか。
本書は、通常の会計のテキストとはまったくことなる経営の視点から会計(数字)をいかに使うか、を伝える、自分の周りのさまざまなシステムを管理会計的視点で見られるようになる本です。
伊丹氏は経営戦略の大家として著名ですが、学者人生のスタートは管理会計なのです。伊丹氏が会社数字をどのようにとらえているのかは、多くのビジネスパーソンにとっても興味を引くことまちがいありません。
本書では、管理会計システムの本質として、人は測定されるとなぜ行動を変えるのかを主眼に置きます。その典型例である京セラは通常の企業の利益管理、原価管理とは異なり、付加価値ベースのユニークな管理システムを独自開発しています。その仕組みを解明するなど一般ビジネス書としても興味深い内容になっている。
多くの経営者が抱く「利益はもっとも管理会計でよく使われる業績指標だが限界があるのでは」「勘定合ってゼニ足らず、とよく言うが、キャッシュはどこまで重要なのか」「不確実なアウトプットが本質である研究開発活動を管理できるか」など、従来の会計書ではなされなかった本質的な問いかけにも答えています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はち

7
@85 非常に ロジックが分かりやすい。数字の式や決算書の読み方ではなく管理会計の目的と影響が理解できる。会社や事業だけでなく、マネジメントにも応用できる考え方。2016/10/19

奈良 楓

6
【○】会計制度が現場にどういった影響を及ぼすのか、という観点の本のため、現場に配属された新任管理職や若手社員が読むのにいいのかな、と思いました。この本を読むと、次京セラのアメーバ経営について知りたくなりました。2016/08/13

YKB

4
管理会計の要諦がギュッと詰め込まれた一冊。 「財務会計システムがしっかりしていることが、経営がよくなる前提条件のひとつ…現場に流れているのは、カネだけではない。…感情も流れている。」(いずれも終章より抜粋) 終始、事業の現場への深い理解に基づいた記述に好感が持てる。 日本電産の永守イズム、京セラのアメーバ、コマツのダントツ経営など、各社の優れた事例にも踏み込んでいてお得感満載。巻末の参考文献にも手を出したくなった。2021/08/10

ちきゅう

4
管理会計についてどのように考え、設計しその上で人がどう動くのかについて述べられている。管理会計は働く人にとってはめんどくさいものとして思われがちだが、うまく設計すれば組織が生きるようになるのだと認識した。様々な制度と実行のための問題点、トレード・オフとなる部分などが書かれていて勉強になる。大事なことは自分にあった制度を自らが作り上げ、意図を浸透させ、常に改める心であると感じた。2021/03/17

ishicoro

4
管理会計って組織構造のあり方以上に組織行動に影響を与える力があるのかなと思ったわけで。理想を言えばアメーバ経営みたいな仕組みで個々の小規模組織が採算を意識できるような組織運営でコスト効率が上がりそうですが、元京セラ社員の声とかを聞くとあれはあれで人によっては息苦しさがあるみたいですね。経営陣、管理職が何を経営数値として重視するかで組織がどう動くか想定できそう。改めて自分の組織が重視する経営数値の意味を考えてみようかなと。配賦や付加価値の考え方にもいろいろあるのは参考になります。2020/03/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10736789
  • ご注意事項

最近チェックした商品