内容説明
100万部突破の「もぐら」シリーズの著者による警察アクション小説が、文春文庫初登場!
畑中圭介の現職は、大分県警刑事研修所、通称「刑事学校」の教官。
「刑事学校」とは、新たに刑事となる若手警察官に、操作術と刑事魂を実地で教え込む場である。
6名の新米刑事を生徒にして教育中に畑中は、地元の殺人事件の捜査に生徒たちを率いて参加する。
温泉都市・別府市の郊外で、立石健吾が他殺体で発見された。
立石は畑中の小中学校時代の同級生で、当時から名うての問題児だった。
数年前東京から別府に戻ってきたが、高校進学からの数年間、人生の空白期間があった。畑中は刑事学校の生徒たちに探らせる一方、独自のルートで事件の背景を探る。
やがて事件の背後に、IR(統合型リゾート・カジノ)新設利権に絡む政治と裏社会の癒着が見えてきた……。
文庫オリジナルの痛快警察アクション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
238
『この教官、ヤバすぎる!』帯に書かれた太字の文言は『もぐら』シリーズに溺れた私へ、これ以上なくそそらせる文言でした。『このヤバすぎる教官』と表された畑中は、意気のいい若手を刑事学校で育てる。畑中の学生時代のちょいワル仲間のしでかす悪巧みが徐々に露見し、巨悪の企みに行き着く。序章?シリーズ1巻目は序章にしか思えない程の展開。期待値を煽る作戦だろうが、逆に本作で次への興味が霞む。『もぐらシリーズ』の臨場感もあり、とりあえず次巻を読みますが、期待してもいいんですよね、矢月さん!期待を裏切らないで下さいね‼️🙇2019/12/05
いつでも母さん
148
久しぶりの矢月さん。『学校』というわりには、教官だけが目立つ。まぁ、地元って事もあるのだろうが、カジノ計画の裏で動くあいつ等やこいつ等・・とりあえず古庄さんが無事で良かった。なんだかなぁの読後感だった。2018/03/02
KAZOO
102
矢月さんの警察小説ですがいつものハイテンションな小説とは異なり比較的おとなしいものだと感じました。学校とはいうものの実際に現場で先輩の刑事が若手の刑事何人かをオン・ザ・ジョブ・トレーニングのような形で指導していく話です。そのときに先生役の刑事の昔の友人が殺されたり、ということでの事件が発生します。つながりのある人物が数多く出てきて政治的な動きも絡んだりします。さらっと読めます。2018/05/27
momi
49
う〜ん。可もなく不可もなく…サクサク読めてしまいました!帯の「この教官ヤバすぎる!」につられたけど…そうでもないかな。この話は警察学校とは違います!全国に先駆け大分県警に新設された部署「刑事研究所」の教官と研究生たちが研修として事件解決を命じられ、カジノリゾート構想の闇をあばく話!盛り上がりに欠けてちょっと残念〜。2018/02/15
きさらぎ
35
矢月作品にしてはおとなしめで、らしくない終わり方。登場人物が多いから関係図を書いておけばよかった…と終盤になって後悔。大きな犯罪を目論んでいた割に狭い人間関係!?2018/07/29
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