プーチンとロシア人

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プーチンとロシア人

  • 著者名:木村汎【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 産経新聞出版(2018/02発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784819113311

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内容説明

クリミア、シリア、北朝鮮――
世界激動のキーマンは、戦争をどう捉えているのか。

「勝利をもたらす小さな戦争」の愛好者であり、その戦術使用の名人でもある
プーチンの闘争哲学を、ロシア研究の第一人者が人間学的アプローチで読み解く。
交渉は闘争、交渉は戦争、交渉は武器
ロシア人の国境観、領土観、戦争観は日本人とまったく異なる。
彼らには「固有の領土」という概念はない。
防衛的膨張主義――防衛の名目のもとに、結果においてはれっきとした膨張に終わる
――に代表されるロシア人の本質を知らなければプーチンは解けない。

この3月の大統領選挙で今後6年、トータル24年もの間、ロシアのトップに君臨する男は、
どんなトリックで自国を実力以上に見せているのか!
経済がどん底であるにもかかわらず、なぜ世界に影響力を持ちうるのか!

【主な内容】
第1章 背景――日本とは対照的な地勢的環境
第2章 性格――自由を求め、かつ混沌を嫌う二面性
第3章 政治――「力は正義なり」が中央集権化を生む
第4章 外交――強い国にも強気、弱い国にも強気
第5章 軍事――不安ゆえの「過剰防衛」癖
第6章 交渉――交渉は闘争の手段
第7章 連続――体制変化で「新しい人間」は必ずしも生まれず
第8章 労働――資源依存症で働くことは大嫌い
第9章 技術――外国からの拝借思想の限界
第10章 社会――奇妙な結託、プーチンと国民は共犯者

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

33
 単に素人で知らないだけなんだろうけど、これほど、ロシアについて、ロシア人について端的に分かりやすくまとめたものはないんじゃないかなんて勘違いするほど、よくまとめられているように思った。強い日本になるしかないんだなと嘆息した。でも、それが基本の「き」だよなぁ。2021/02/08

たまきら

32
「ソ連とロシア人」改訂版。ロシアという広大な環境が生んだ国民気質がくだけた口調でつづられていて、楽しみながら読める部分が多いです。自分は十代のころデイヴィッド・K・シップラ―の本でロシアを学びましたが、この本で「ロシア」を再認識して楽しみました。プーチンさんの話はロシアを代表する「強い統治者、象徴」的表現に納得。イヴァン雷帝をはじめ、この広大な国を統治する難しさと求められるパワーの単純さ。「東のクマ」が隣人な自分たちがこの謎に満ちた国とどう交渉していくのか。色々考えさせられます。読み友さんの感想から。2021/05/10

TATA

30
日本に居るときもロシアは隣国でありながらも謎に包まれた国というイメージだったが、英国に来てもやはり汎欧州の同胞と言うには隔たりの大きな存在と映る。先日の二重スパイ襲撃事件などもあり、自身にとっても英国に来てから最も興味を持つ国となった。さて、こちらの作品、非常に興味深く読めた。偏り過ぎともとれる主張であるが、一つの見方としては首肯する部分多し。2018/05/20

二人娘の父

6
著者はすでに鬼籍の人。なのであまりしょっぱい事は言いたくない。しかしかなり主観的なロシア社会論で、プーチンの登場は少しだけ。持論だが、ロシア→ソ連→ロシアと変遷した社会は、私的には日本で例えれば江戸時代と変わらぬ封建制である。ロシア研究者の少なくない方が、ウクライナ侵攻を「読みきれなかった」と言っているが、甘すぎるのではないか。ロシアはロシアである。2023/02/27

ポン

6
負の歴史も繰り返されるのでしょうか。将来の子供たちのためにも大人の学びが必要だと思います。2022/04/08

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