内容説明
40歳、独身、ひとり暮らしのえみこ。なにかと焦っていた30代を経て少し落ち着いてきたような今日この頃。そんなある日、仕事で出かけた東京でふらっと不動産会社へ。物件をいくつか見ているうちに長年の憧れだった東京へ引っ越すことに――。自分なりにゆっくり人生を歩いていく様を描いた、じんわり癒される傑作エッセイ漫画。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
49
40代にして上京して東京暮らしをスタートするだけでも尊敬します。年をとると大それたことや決断って難しいと思うのに、フラっと入った不動産屋で部屋を決めるなんて凄い。2018/04/07
カール
34
旅のお供にさらっと読める本を。この本は一度単行本で読んだと思うけど、感想書いてなかったみたい。ふらっとアパート決めたり仕事を辞めたりするなんてすごいというか怖いというか。でも、そんな直感めいたものも人生には必要なのかもね。文庫本には追加があったり後書きがあったりするので得した気分です。2018/04/29
なるみ(旧Narumi)
26
文庫版で再読。解説の津村記久子さんの文章も味わい深し、森下さんの描く、上京に伴う穏やかな日常も味わい深しでした。2018/09/09
ゆき
23
40歳で、上京して新しい生活を始めるなんて凄い。2018/11/05
miu
19
森下えみこさんのふわぁ~としたコミックエッセイと大好きな津村記久子さんのあとがき。どちらにもふむふむわかるわかると首を縦に振りながら読んだ。わたしにも空白の10年間(というとミステリアスだけど大したことはない)があって、キャリア的には10年マイナスして考えているのだけど、森下さんも同じ考えでニヤリとしてしまった。40歳。不惑というだけあって、確かにいろいろわかってきた気がする。楽しみかたも自分の慰めかたもうまくなってきた。思っていたよりも40歳はいい気がする。2018/02/13