内容説明
かつて極東の小国と見なされていた日本は、いかにして欧米の厚い壁を打ち砕き、フィギュア大国へと躍進したのか。世界に通じる才能の発掘と強化のシステムを築き上げ、荒川と羽生を五輪金メダルに導いた元・日本スケート連盟フィギュア強化部長が初めて語る、進化と勝利の舞台裏。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
22
マイナースポーツを国民的人気に押し上げる剛腕政治力(有利な試合選びへ委員席に日本人名の付箋貼る原始的根回し!)。金メダル取れる者に注力し他に向ける余裕なし。強引にコーチ変えたり今偉い解説者の若き日の不品行も。安藤美姫だけにCM依頼殺到を分配、浅田真央過熱の弊害…女帝と呼ばれ連盟不正支出絡み家宅捜索受けたのに羽生のANA監督に就いているのをかねて不思議に思っていたが逮捕起訴はなく人望あるにはあったのか!羽生五輪連覇のSP前に読了、これは何十年かして平昌の一連の流れにも後々話せるヤバ裏話が絶対出そう…!2018/02/17
arisaka
8
日本がファーイーストと呼ばれて世界に相手にされていなかった黎明期に選手時代を送り、その後、強化委員として有望選手の発掘、育成にかかり、とにかく金メダルが目指して邁進していく。これぐらい清濁併せ呑む強引なぐらいに強気な姿勢が必要なのかもと思わせるぐらい、圧倒的な自負と自信でした。2018/04/03
Melody_Nelson
6
友達に借りた本。一時期メディアを賑わせた「女帝」城田氏の著書。協会が選手にこれほど選手サイドに関わっているとは知らなかったので、驚いた。彼女の強引ともいえる手法は、結果的に日本に「金メダル」をもたらせたので良かったと言えるのだろうけど、快く思わない人もいたことは想像できる。どこの強豪国も、こうやって選手の強化やプロモートをやっているのだろうけど。ロシアなどは国家ぐるみだろうし。2018/03/19
キミ兄
5
日本フィギュアスケート会の女帝と呼ばれた筆者が、自らの女帝ぶりを余すことなく描き出す。荒川静香に金メダルを「獲らせた」経緯は特に強烈。正直に書いているんだろう。ただ全体に「それがみんなのためだったんだから」という正当化の空気が漂うのはやむをえないことなのか。裏方の働きにはなかなか光が当たらないものである。☆☆☆。2018/05/07
ris3901
5
フィギュアスケートが欧米の競技であった時代から、日本人が金メダルに輝くまで、スケート連盟の女帝と呼ばれていた方による著書。選手のコーチを変えた、どこに行かせた等、ワンマンっぷりが伺えますが、その位の辣腕がなければファーイーストな日本が世界と対等に渡り合うことはできていなかったかもしれません。昔は男子の競技チケットを配っていたとか。今では考えられない、そんな時代の様々な苦労も書かれていました。2018/03/19
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