オリンピック秘史 120年の覇権と利権

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オリンピック秘史 120年の覇権と利権

  • 著者名:ジュールズボイコフ【著】/中島由華【訳】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 早川書房(2018/01発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
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  • ISBN:9784152097415

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内容説明

ナチズム喧伝に利用されたベルリン五輪、日本を含む西側諸国がボイコットしたモスクワ五輪など、時代ごとの国際情勢を映してきたオリンピックの歴史を追い、今の課題を洗い出す。五輪代表経験を持つ元プロサッカー選手にして米国気鋭の政治学者による渾身の作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

31
元サッカー五輪代表選手で今は政治学者という異色の経歴のアメリカ人の著者による、オリンピック裏歴史。1896年アテネから2016リオまでの120年間をおさらいしつつ当時は知らなかった裏事情を勉強。ひ〜、これ読んだら2020東京オリンピック、なんでやることに決まっちゃったかなーとガッカリな気分に。大企業とIOCだけががっぽり儲ける仕組み。それに気づいた他の都市民は早めに招致断念させたりしてるのになー。日本はどうも前回の成功体験が忘れらんないんだろか。あとお祭り好きな国民性。そして官に従順な国民性も。 2018/04/20

まると

14
120年に及ぶ近代オリンピックの負の側面を事細かに見せつけられて、五輪に対する考え方が一変した。政治に翻弄され、汚職にまみれ、開催地に巨額の負債をもたらし、人権を侵害し、格差を生み、環境汚染を招く。五輪憲章は名ばかりだと教えてくれる。一年延期された東京大会の開催の可否が注目されるが、IОCが今一番気にしているのは、香港問題で専制ぶりを改めて世界に知らしめた中国で開かれる次期冬季大会なのではないか。米中対立の激化と台湾問題、人権問題はきっと影を落とす。いっそどこかに開催地を固定した方が持続可能というものだ。2020/08/16

小鳥遊 和

9
万博を機に再読。” The Olympics, Celebration Capitalism, and the Activist Response “で検索すれば著者論文が訳付きで読める。惨事便乗型資本主義同様、祝賀資本主義ではエリートが例外的事情を利用し市民の権利を抑え多くの法的・法律外的手続きを行い公と民が恣意的に取引。莫大な公金が企業を潤す助成金に。強者企業が弱者のために働く体で貧者から金を奪う。警備・監視専門の事業者も受益者だが担いきれず軍や警察が救済。経済効果はスポンサーに有利なよう評価水増し。2025/04/27

スプリント

9
オリンピックのドロドロした面が書かれており読了後、軽く鬱になります。現在の規模だと、開催できる国は限られてくるでしょうね。2018/04/15

tenorsox

6
近代オリンピックの裏歴史。当時の世相を反映するかのような初期の人種差別や男女差別、大規模化と合わせるように紛れ込んできた政治利用や商業主義、加熱する召致合戦の中で常套手段と化した賄賂や虚偽申告等の実態を、膨大な資料や関係者の証言等から明らかにしていく。特にIOCが何に拘り何を妥協してきたか、それらが時代を経てどう変わっていったかという観点が中心。 また経済効果の試算についても、足し算ばかりで引き算が考慮されていないと指摘。五輪招致によって控えられる消費の例を列挙されると、五輪後の東京には不安しかない。2018/03/07

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