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内容説明
拉致問題。繰り返される核実験。飛来するミサイル。悪の枢軸にして恐怖の独裁国家。何を考えているか分からない不気味な国。多くの日本人は北朝鮮をこう形容するだろう。しかし、実態はどうなのだろうか。彼らは何を考えて、どんな目的を持っているのだろう。また、日本をどう見ているのだろうか。そんな疑問に対する回答を、本書は教えてくれる。緊迫する東アジア情勢の中で日本が取るべき態度とは。今のアメリカ追従路線は本当に正しい道なのか。今こそ知らなくてはならない、北朝鮮の本当の姿を描いた一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
17
「朝鮮民主主義人民共和国」が兄(格上の存在)であると確信しています。同時に、「南北の民衆はともに私と同じ感情を共有している」とも思っています。/(抗日ゲリラ戦を戦った金日成に比して)大韓民国を建設した李承晩は、米国に身を置いて独立運動をしていただけで日本軍と戦った経験もなく、大韓民国設立後も国内の混乱を収拾するのに手間取り、/自衛隊インテリジェンス部門を2015年空将補で退官された著者の17年12月刊行での本。この感覚はどうなのかなあ。政権と国の成り立ちは大事だけども。経済的には兄を超えてしまった弟?2018/04/19
Yasuhisa Ogura
4
自衛隊の情報部門に30年にわたり勤務してきた著者が、機密漏洩に該当しない範囲で北朝鮮問題を分析したもの。タイトル通り、一般的な北朝鮮のイメージとは異なる内容が展開されている。例えば、北朝鮮と韓国では北朝鮮の方に国家としての正統性がある、北の指導者の私生活の話はほとんど作り話である、北は戦略核ミサイルをまだ保有していないなどである。北朝鮮を敵視することが正義であるような風潮が蔓延すれば、冷静な外交戦略がとりずらくなり、逆に国益を損なうことになるという主張には、説得力があるように思う。2018/06/09
in medio tutissimus ibis.
3
朝鮮半島は未だに第二次世界大戦の継続する地であり、米中の力関係によって国家が稼働している。北朝鮮問題の幾分かは米中関係の余波であり、表向きの動揺とは裏腹に、この東北アジア圏内での力学ではしばらく現状が維持される可能性は高い。しかし現在の北朝鮮の指導者と構造にはその矛盾の解決に流血をもってする可能性は少なからずある。そして又、事が米中の権力闘争である以上は、日本はそれに浮き足立ち追認せざるを得なくなる前に、独自の立場から利益を得る事を考えなければならない。そのためには正しい現状把握と冷静な思考が必要とされる2018/08/23
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