文春e-book<br> にっぽんの履歴書

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文春e-book
にっぽんの履歴書

  • 著者名:門井慶喜
  • 価格 ¥1,223(本体¥1,112)
  • 文藝春秋(2018/01発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163907857

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内容説明

第158回直木賞(平成29年下半期) 受賞後第一作!
著者が長年創作のテーマとして考えてきた「歴史と日本人」をこの一冊に。

――戦前の日本は、お人よしだな。
そう思うことがある。植民地のために人をやり、金をついやし、わざわざ政治的、軍事的困難に足をつっこむ。
そうして台湾のみならず東北アジア地域そのもののなかで出る杭になった末に、あの領土の奪い合いでもない、人民革命ののろしでもない、何だか理由はよくわからないがとにかく日本の膨張が一因らしい対米戦争へずるずる入って行ってしまった。
(「お人よしの台湾統治」より)

新直木賞作家が平成の終わりに考えた「この国のかたち」。
・元号は平ったく言えば天変地異の占いの道具だった
・植民地経営に乗り出した戦前の日本はお人よしだった?
・宮沢賢治と夏目漱石の文体の「秘密」
・「艦これ」の隆盛を司馬遼太郎が予言していた!?
・新聞はほろびたという議論は明治時代からあった
・刀は物体、剣は精神である
・女工哀史は本当に「哀」なのか
・人口減少で「邪悪な正義」も減る ほか、 全50篇。
フェイクでもヘイトでもない。この国の豊かな歴史にふれる渾身の歴史エッセイ集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

142
門井慶喜は、新作中心に読んでいる作家です。小説は結構読んでいますが、エッセイは初めてです。エッセイの中に著作の素材が散りばめられていて、興味深く読みました。昔読んだ司馬遼太郎の『この国のかたち』を想い出しました。直木賞受賞後の著者の作品を期待しています。『慶喜』は本名だったんですね、歴史小説家が運命づけられていたのかも知れません。2018/03/09

ケンイチミズバ

116
定年後の時間をどうやって過ごそう?毎日孫と遊んで過ごすのか、それもいいけど。スタバに入り浸り読書してるふうの毎日?ここにある慶喜の長い長い楽隠居生活が羨ましい。大政奉還からの四十五年、謡や能、油絵、囲碁、将棋、ビリヤード、狩猟、そして有名なカメラなどにいそしんだそうだ。最晩年は伝記の編纂。歴史上一番羨ましいね。今流行りの元号についても解説がある。大政奉還以降、一世一元となりました。それまでは大きな自然災害、疫病、大火にみまわれる度に縁起をかついで元号が度々変わりました。内容はいまいちなエッセイだった。2019/01/15

ロア

29
「しかしまぁ、叱られることを承知で言えば、この昼寝は天下の快事ですね」(「7:50amの昼寝」)天下の快事www( *´艸`)2018/04/27

Syo

29
今、門井慶喜が面白い。 そっか、同志社か。 入試問題が めんどくさかったよなぁ。 なるほどなってことが いろいろありました。2018/03/07

なにょう

25
二か月間、食パンと塩とマーガリンでくらせるか。24万円の『露伴全集』の為に。貯金が底をついて、飲まず食わず、貪るように全集を読んだそうで。そこまでして手に入れたい物ってあるかな。凄いな。しかも、露伴を全部読んだら、文語が読めるようになったって。凄いな。私からすれば、文語は英語と同じ。ホントに理解した感じがしない。★著者を全然知らないんで、読んでみた。これから期待する。歴史の学習漫画読んでみよう。2018/06/18

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