集英社コバルト文庫<br> 時の竜と水の指環(後編)

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集英社コバルト文庫
時の竜と水の指環(後編)

  • ISBN:9784086140416

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内容説明

魔術師サイからもらった「水の指環」。それを使えば、アイリは三回だけ正体を知られずに女性に戻れるという。そうして水の乙女の手引きのもと騎士ク・オルティスの前に現れたアイリだが、サイとの約束で言葉をかわすことすらできない。それでも、ひとめで「彼女」に魅かれるク・オルティス。その頃アルバン伯の陰謀で、ク・オルティスをアイリともども陥れる罠が仕掛けられようとしていた…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

でんか

10
蔵書整理で再読中。そんなわけで、完結巻。いや~、初読の時はよくわからんかったけど、ク・オルティス、けっこう面倒&俺様な男でした。ここぞ、というときに手を放すとか、あげくに迎えに行くときも上から発言。ううむ。アイリよ、この男でホントによかったのかと、サイじゃないが聞いてみたいよ。アイリのお家がらみの秘密が明らかにされますが、結構ヘヴィ。ク・オルティスさんぐらい無神経じゃないと耐えられないという判断だろうか、と良い方に解釈してみる。いろいろあって仄暗い雰囲気のただよう良い作品ではあります。2017/11/07

静間

4
少女小説。魔術師に願いを叶えてもらったアイリ。国王から結婚を勧められた武術武芸大会出場中の恋を知らないク・オルティス。魔術師との約束によって願いが叶っている間は想いを伝える術を失なっているアイリが健気。そして物語の間に挿入された考察が面白い。国王、王妃、魔術師、みんなキャラクタが個性的。もちろん樹川さんの本なので脇役まで大円満な最後。お母さんが寝る前に子供に読む様な童話的な昔話と現在のお話の組み合わせが秀逸。色々盛りだくさんできゅんきゅんさせてくれるお話。樹川さんの初期の作品の中では一番好きなお話。2012/12/31

茅瀬

4
また読みたい。

太朗

4
薬師として生きるために性別を偽る少女と短気(?)で剛直な騎士の物語。 決して幸福と言えない生い立ちの中で、それでも健気に生きてきたアイリの可愛い上に、後編に入ってからはク・オルティスとの恋の行方にやきもきして応援せずにはいられません。 建国物語や伝承の解釈、残されなかった恋物語、「現在」の中に紛れ込む「過去」が世界観に雰囲気を作り出していて、大好きです。 2011/01/02

soundsea

4
合わせて再読。国王夫妻は完全にメインカップルを食っている気がしてならない……トルザ・オーなんかみょうにかわいいよ2009/04/04

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