内容説明
精神科医としての50年を統合失調症の治療に当たってきた著者が、それは俗に言われるように「正常」と断絶された「狂気」とされるものなのか、あるいは治療法のある「症状」なのかを問題意識としながら、この病気の本態を語り尽くす。「現実の否認」「現在の消失」「心的エネルギーの回路づけの不具合」「昏迷」など、この病の特徴と心の働き方の傾向の関連を見極める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
27
腸と脳の関連本かと借りてきたらちょっと違いました。違いましたが、「内臓」という定義や心がおこす問題への定義などを読んでいるうちにああ、そういう感覚で診断をされているんだな、と。ただちょっと前章に戻って確認したり、日に迷った気持ちになってしまいました。2019/02/25
kenitirokikuti
7
「考え方が甘い」や「美味しい話」など、アイディアに関わるレトリックって食べることに関係あるよね。果たして「胃袋」を持たない人工知能はヒトと同じこころを持ってるとみなしうるのだろうか? 人工知能のこころって重いスキゾフレニアなんじゃない? …みたいなつぶやきがあった。▲毎日新聞の書評で、養老孟司が取り上げていた。養老氏も計見氏も80近いので、半ば彼岸めいた筆致である。中高年みたく若いときのように体が動かんわー、といった衰え愚痴ではなく、魂が薄くなってるような感覚。2018/02/12
ポカホンタス
4
私が調べていたテーマにぴったりのタイトルだったので読んでみたがあてが外れた。でも少しだけヒントをもらった。著者の話は奔放で時に鋭い批評が含まれるが、床屋談義的で焦点が定まらない。たくさん著書があるのだが全部こんな調子だろうか。「心は内蔵である」というテーマをもっと掘り下げて欲しかった。大物精神科医で、会った人からは、「すごい人だ」とよく聞くが、すでに79歳。文章がルーズになるのも仕方ないか。2018/01/30
smile
1
以前に統合失調症の若者と関わること多く、精神科医って何をしてるのかと思うことが多かったが、この著者は信頼できると思った。「この病気は治る」を信じたい。 僕自身も子どもの頃よく感じていた「離人感」が説明された。2023/04/12
しびぞう
1
タイトルは面白いのだが、いかんせん文章に個性がありすぎる。2018/02/07
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