内容説明
ふだん本を読まない人が読むからベストセラーになる。だからいわゆる「本読み」は、ベストセラーを読まずに批判する。が、それでいいのか? そう思った文芸評論家・斎藤美奈子が果敢に挑みました。49冊を読み倒し、見つけたベストセラーの法則が6つ。読めば、抱腹絶倒、悲憤慷慨、そして世間の事情がわかってきます。文庫化に際し書き下ろしたのは『国家の品格』『東京タワー』など6篇。大増補版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
322
初出が「月刊百科」(1999年7月~2001年10月)と、いささか古いために俎上に載せられるベストセラー本が古くなるのは残念。ライヴな本のライヴな批評だともっと楽しめただろうに。本書によれば、日本の読書人口は「ざっと1割強」でしかないらしい。それにもかかわらず、100万部のベストセラーとはこれいかに、を解明するのが本書の眼目。巻頭を飾る栄誉が与えられるのは、五木寛之『大河の一滴』。「重厚長大なロマン小説。ラストシーンは、大陸を滔々と流れる河のほとりにたたずんで、波乱万丈の過去を回想する主人公」ー私の⇒2025/05/13
KAZOO
154
齋藤美奈子さんの読書感想文ですが、これがすべてベストセラーについてのエッセイということになっています。月間百科に連載されたもので、四十数冊を取り上げています。五木寛之さんの「大河の一滴」から藤原正彦さんの「国家の品格」までかなり面白いくらいに様々な視点から分析(というかおちょくり)していて楽しめます。2016/01/09
まーくん
103
忖度なしの美奈子節を期待して読んだ。20年ほど前の本。当時のベストセラーを俎上に上げ批評というか、ほとんどボロクソ。雑誌連載。ベストセラーを読まない人のために代わりに読んで紹介すると言うスタイル。もともと人口の一割に満たない本を読む人を「偏食型」「読書原理主義者」「読書依存症」の少数派と、ベストセラーを支える多数派「善良な読者」に分類。そういえば自分もベストセラーはほとんど読まない。多分「読書依存症」か?素直じゃないから「人生訓」は受け付けない。How to物も読まない。芥川賞、直木賞作品には縁がない。2022/04/07
takaC
81
これが書けるだけの斎藤さんのバックボーンがスゴイと思う。2018/12/13
ずっきん
78
ベストセラーを「代読」した書評集。既読や、気になる本のところを拾い読み。辛口毒舌といわれてるようだけど、ユーモアがあって痛快。序文の『読書原理主義者』『善良な読者』『依存型』『偏食型』のカテゴライズには、頷きながらも刺さる刺さる(笑)2020/07/13
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