内容説明
小学校3年生の時にSMAPを知って以降、SMAPに自らのアイデンティティを仮託し、ファンとして約20年を過ごしてきた著者が語る、自身の、そしてSMAPの青春期、成人期、成熟期。軌を一にするその物語には、SMAPが作り上げたエンターテインメントの軌跡のみならず、未来までもが刻まれている。決して出会うことのないアイドルとファンが、肯定し、そして肯定される29年目のお話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
43
読書メーターの献本プレゼントでいただいた本。きっとそうでなければ読まなかった本だろうと思う。膨大な書籍、雑誌、新聞等から引用された言葉でSMAPの軌跡が綴られ、合わせて、その時々の著者の人生が綴られる。そういえば、あの時、そうだったなと自分の人生を振り返りつつ、SMAPの曲を番組を映画を思い出す。時は、流れていく。あの頃の未来には立っていないかも知れないが、思ってもいない未来が待っていて、それはそれで捨てたもんじゃない。ジャニーズに残った者も、去った者も、次の人生が待っている。2017/10/26
fwhd8325
35
彼らが解散するニュースが流れたとき、国民的アイドルという形容が付されていました。確かに、これだけの長い時間をアイドルの一線で活躍していたのだから、あながち大げさでもないのでしょう。著書は、著者の同時代の歴史とシンクロさせたドキュメンタリーですが、文学としても、アイドル論とアイドルファン論としても味わうことができる。時代を作った者たちなのだろう。2017/10/15
niisun
26
SMAP解散直後に『SMAPと平成』という評論家の書いた新書を読みましたが、SMAPのデビュー当時からのファンというライターの著者が書いたこの本の方が、時代や社会の中のSMAPをより鮮明に描き出しているように感じました。著者が私より10歳ほど若いので人生の転機とのリンクにはだいぶタイムラグがありますが、誰でも彼らの活動と自らの人生との重なりの記憶の1つや2つは持っているのではないかと思います。斯く言う私も、中居正広、木村拓哉という自分と同い年のアイドルを、視野の片隅に置きながら生きてきたように思います。2020/05/16
なるみ(旧Narumi)
22
雑誌や週刊誌の記事をわかりやすく引用して構成された一冊でした。2018/11/10
melon
18
THEファン!2017/10/26