朝日新書<br> おひとりさまvs.ひとりの哲学

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朝日新書
おひとりさまvs.ひとりの哲学

  • ISBN:9784022737519

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内容説明

「おひとりさま」シリーズの社会学者・上野千鶴子さんと『「ひとり」の哲学』(新潮選書)が評判の宗教学者・山折哲雄さんが、老いの果ての死をじっくり語り合う。さまざまな最期の迎え方の中から何を、どう選ぶのか。男の哲学的理想と女の社会学的現実がぶつかりあう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

52
【老いや死や看取りについて】山折師と対談された上野先生は厳しく言う。<「野垂れ死にの思想」を実践した人をまず見たことがないのに、複数の例外とは言えない男の口から、「最後は野垂れ死にかな」って言うのを何度も聞いたことがあるので、そのたびに、わたしの解釈は「自分の老いと死に対する思考停止」>と。その上野先生は、こうも語る。<でもやっぱり、会うべき人には会えるときにはちゃんと会っておかねばという気持ちを強くしました。聞くべきこと、話すべきことをその時々にやっておかねばという一期一会の感を強くしました>とも――⇒2023/12/11

かおりんご

27
対談なんだけれど、うーん正直よく分かりませんでした。上野さんが意地悪な見方をしてるなと思っただけ。2018/04/24

銀の鈴

13
妄想同士の対談に結論出ずとご本人たちもおっしゃるとおり、なんとも不毛な対談ではあれど、大変面白かった。指相撲のエピソード興味深い。こういうモヤモヤした感覚をズバリ斬ってくれるのが上野千鶴子らしい。2020/05/24

田中峰和

9
「おひとりさま」と「ひとりの哲学」を書いた二人の著者の対談だが、常に男性を敵視する上野の視点がうざい。西行や山頭火など晩年を放浪で野垂れ死ぬことを意図した男の境地を美学とする山折だが、上野にかかるとぼろくそ。上野にとってはどんな人間も男であるだけで容認できないのだ。上野に賛同できたのは老人が沖縄に移住することの問題点。生産年齢を超えた年金生活者が田舎に何の貢献ができるのか。リタイア老人の海外移住のブームは途上国から沖縄に変わったようだが、介護従事者の人材不足は目に見えている。高齢者の問題点は尽きない。2019/08/17

りょう

9
上野センセーと、哲学者の山折さんの対談。この間亡くなった父が哲学者で、年代も近いので彼の思想?のいい気なもんだ、なところを上野センセーが鋭く指摘してくれて、かなり小気味がいい気持ちになりました。やっぱりどこか甘えがあるあの年代のエリートな男と、覚悟して選択してひとりな女では、違うよ。覚悟と妄想が。うんうん!2019/02/13

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