内容説明
30年以上の時を経て、『翔んで埼玉』が奇跡の大復活！ 傑作短編集『う～ん、マンダム。』の発売！ 続いて代表作『パタリロ！』の舞台化が決定！ 魔夜峰央氏の身に今、何が起きているのか。思い返せば魔夜氏の人生は奇跡の連続だったという。雪国での生い立ちに始まり、漫画家デビュー、ホラーからギャグ漫画家への転身、運命の出会い、自身が「冬の時代」と呼ぶ、長い苦難の時期、そして……今。本書では、そのすべてを赤裸々に語っていただきます。はたして、その人生に降りかかった神がかりの数々とはどんなものだったのか。スピリチュアル漫画家・魔夜峰央先生初のエッセイは、心が軽くなる言葉に満ちた、まるで自己啓発書のような読後感の自伝的作品になりました。巻末付録として、守護霊漫画『龍王無尽』（「パタリロ！」第129話）を収録！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shio
42
『翔んで埼玉』で再び注目の魔夜先生。『パタリロ!』は好きな漫画です。ハチャメチャでちょっとお下劣、でも妖艶で、ミステリーや怪奇要素もあって。博識な魔夜先生！漫画家になると決めるもスランプ、その時期読んだ本が半年で800冊！パタリロのような細部までリアリティ溢れる生命を宿すキャラはその知識量から生まれたんですね。漫画家はアスリート並に体力・集中力がいるとは壮絶！絵のタッチが変わったのは老化とは💦あとは奥さんとの出会いや不思議体験を交えての精神論。柔らかい文章で時に優しく励ましてくれる面白いエッセイでした。2021/01/28
澤水月
33
漫画家は肺活量！バンコラン耳横の繊細な毛筋は無呼吸で一気に線を引いていた。パタ以前の最初期は一人でアシ・お金なく描きトーン買えず。あの狂気とも思える木目や網掛けなど全て魔夜先生自身の手描き！緻密背景は水木、服の皺はさいとう・たかを参考。実は昔少女漫画は男性ばかりが描いていた…など目から鱗話多い。“埼玉”直前に筍はぎに物売り苦渋の金策とは…「かつて大ファン、急に離れた」者として気が咎め痛ましい（埼玉復刊を知人と強く訴えまさかお救いしてたとは…何てご縁）。つらい事実も率直な語り、男性少女漫画家史として大変貴重2016/11/10
りらこ
22
サラッと読めた。もう魔夜峰央さんのワールドは私の血であり肉である。しかしスピリチュアルなものを感じるのは、美内さんもだけど、生み出すことと関係があるのかしら。パタリロ!好きには、なんとなく知ってたよーってことが多かったかも。巻末の漫画は好きな話。2019/11/29
アリ子
21
かつて「パタリロ」読んだものです。最近「翔んで埼玉」で話題だけど、作者の魔夜峰央さんのことはよく知らなかったと思い、本書を手に取りました。確かに、スピリチュアルな方でした。最後の「龍王無尽」は大変嬉しかったです。何気に教訓的。2017/04/09
にがうり
18
自伝的エッセイといいつつ明らかに口述筆記。最近のお仕事ぶりから薄々感じていましたが、やはりお金の問題を抱えていたんですね。そういうことも包み隠さず話していて、その正直さが強味だとも思います。TVで紹介されて火がついた『翔んで埼玉』の復刻版を「成就」、守護霊様のおかげと喜んでおられて、信仰のある人特有のポジティブシンキング。人としてはよかったですねと言いたいけど、往年のファンとしては、やっぱりキレのある新作を期待してしまう。ただ人生の先輩の経験談として、今読んだのはタイムリーでした。眼高手低、肝に命じます。2017/08/20
