内容説明
鑑賞機会の多い能の名曲を選び、詞章原文と現代語訳を完全収録。
近年の研究に基づく活き活きとした訳文と、あらすじ、鑑賞のポイントによって、
能の楽しみが深まる必携書。上巻は葵上から高砂までの30曲。
舞台をさらに楽しむための案内として、書き下ろしエッセイ「能楽への招待(上) 能は不変ではない」を収録。
【収録曲(五十音順)】
葵上 / 安宅 / 安達原 / 敦盛 / 海士 / 井筒 / 江口 / 烏帽子折 / 翁 / 姨捨 / 大原御幸 / 花月 / 葛城 / 鉄輪 / 通小町 / 邯鄲 / 砧 / 清経 / 鞍馬天狗 / 小鍛治 / 西行桜 / 自然居士 / 石橋 / 猩々 / 隅田川 / 関寺小町 / 殺生石 / 蝉丸 / 卒都婆小町 / 高砂
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんすけ
6
能の面白さを知ったのは三島由紀夫の『近代能楽集』からだったと云って間違いない。 ぼくの小学生時代は能・狂言の見学が学業の一環だった。太郎冠者の記憶と共に「隅田川」の舞台が未だに脳裏に浮かぶ。 それは淡く記憶の片隅にしか存在しない。だから『近代能楽集』が書籍化される1968年までは、能への関心が復元しなかった。 小学生のころの記憶にあるは「邯鄲」と「隅田川」くらいしかない。ぼくたち世代の能初見はその程度のものだ。1965年以降から古典芸能の見直しが活発になったから若い世代に期待をかけたこともある。 2019/03/27
畳
1
原文と解説を知るのにちょうどよかったです2023/04/06