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内容説明
田中角栄・大平正芳・金丸信・竹下登・・・・・・あのころの政治家は、どこか器の大きさを感じさせる人たちであった。憎らしくも愛される、人間味あふれる政治家たちの、喜劇的とさえいえる素顔と権力模様。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
126
日経新聞政治部記者として三木武夫首相から40年以上取材を続けた著者のエピソード集。平成生まれでは懐かしさは共有出来なかったが、功績程度しか知らない政治家達の人間味を感じれる一冊だった。戦前生まれの政治家と比べると昨今の政治家は…という気持ちが伝わってくる。2018/09/19
ちくわん
15
大平総理から始まる政治家エピソード集。第二部の宇野宗佑、もし総理総裁に担がれなければ、地味だが長く活躍したかも。致命傷の女性問題も?次の藤波孝生も深い。登場した政治家で覚えていたのは60名以上。それに比べて現職は、これほどはいない。世襲や選挙制度もあるだろうが、関心の薄さが原因か。2019/04/14
ぶんた
12
おもしろい2021/02/09
Hatann
9
男女平等の普通選挙が施行されてまだ70年ちょっとしか経っていない。落選すれば失業するという現実を前に、選挙の勝ち方を模索しつつ政局に奮い立つような状況では、政策にまで深く踏み入ることができなかったことはしようがないともいえる(政策論争は官僚に任せる)。選挙ノウハウも確立して本来的に素人と目されてきた政治家が政策を語る余裕がでてきたからこその著者の回想であるような気もする。また、政治とメディアとの間の緊張感ではなく、両者間のなあなあ感を回顧している節もある。故に白紙領収書みたいな逸話も紹介されるのであろう。2018/08/22
nishiyan
8
長年、政治記者として過ごした著者による回想録。中曾根康弘、田中六助、田中角栄、竹下登、金丸信といった実力者だけでなく、山中貞則、原健三郎、宇野宗佑、藤波孝生といった中曾根派の方々まで触れているところが面白い。特に山中氏のところは在りし日の姿が生き生きと描き出されていて、読んでいて心地よかった。第三部では政治記者が普段どのようなことをしているのか書かれている。テクニカルなところもあって文章を書く上で参考になった。それ以外では今ではコンプライアンスの問題で引っ掛かるような内容もあるのだが、ご愛敬かな。2018/01/26